「乳癌の手術後の治療は、どのようなものがあるのでしょうか(前編)」では、乳癌の病理診断や手術後の抗がん剤治療についてご紹介しました。後編では、 乳癌 の 手術後 の放射線治療や分子標的薬、ホルモン治療についてご紹介します。
乳癌の手術後の治療は、どのようなものがあるのでしょうか(前編)
乳癌 の罹患率は年々上昇し続けており、90年代には胃癌、大腸癌を抜いて、女性の罹患率ではトップとなりました。一口に「乳癌」といっても、腫瘍には様々なタイプがあり、その人に合った、個別化された治療が行われています。 手術後 、具体的にはどのような治療が行われていくのでしょうか。
日本人女性に急増している乳癌の原因
乳癌は現在、30代~60代日本人女性の病死原因の第一位となり、12人に一人がかかる病気です。早期発見ができれば治癒率は高いものの、病期(ステージ)が進むと他の臓器への転移が起こりやすく、死亡率が上がります。
乳癌 は他の癌と同様に、根本的には遺伝子異常が 原因 で発症します。かつては欧米の女性に多い病気でしたが、近年では日本人女性において乳癌が急増しているのです。その背景には生活習慣の変化が大きく関係していると考えられています。
根本的な原因、そして生活習慣の変化による発症リスクを高める原因、その両方を知り、乳癌について正しく理解し備えたいものです。
定期的な検診で乳癌に備える
乳癌は、欧米の女性に発症しやすい病気であるとみられ、日本人女性はその20パーセント程度と少なかったのですが、今日では急増し、2000年には女性のかかる癌の第一位となり、30代から60代の女性の病死原因の第一位となりました。
乳癌はその病期ごとに「ステージ」と表現されており、しこりの大きさや他の臓器への移転で判断されます。ステージが進行すると死亡率は上がってきます。
しかし早期発見が出来れば、治癒率も高いということが 乳癌 の特徴です。乳房のしこりは自分で触ってもわかるものが多いため、自覚しやすいと言えます。普段から自身で意識を持ち、定期的な 検診 を行い備えておきたいものです。
より早く乳癌と向き合うために自発的な検査を
現在、女性のがん罹患率第1位の乳癌ですが、早期から乳癌ときちんと向き合って治療することで完治することができます。そこで重要となってくるのが定期的な検査です。自発的な 検査 によって、自ら 乳癌 の早期発見につなげましょう。