全身性エリテマトーデスは20~30歳代の若い女性に多く発症する自己免疫性の病気で、全身に紅色の斑点(紅斑)ができることが特徴的な病気です。しかし、症状にはバリエーションがあり、関節や臓器にも症状がでることがあります。
そこで今回は、全身性エリテマトーデスが口の中(口腔内)に起こす「 口内炎 や 舌癌 」についてお話しします。
全身性エリテマトーデスは20~30歳代の若い女性に多く発症する自己免疫性の病気で、全身に紅色の斑点(紅斑)ができることが特徴的な病気です。しかし、症状にはバリエーションがあり、関節や臓器にも症状がでることがあります。
そこで今回は、全身性エリテマトーデスが口の中(口腔内)に起こす「 口内炎 や 舌癌 」についてお話しします。
「全身性エリテマトーデスに必要な妊娠管理(前編)」では、全身性エリテマトーデスと妊娠の問題についてご紹介致しました。後編では、 全身性エリテマトーデス の患者さんが安全な 妊娠 をするためにどうするべきなのか、また妊娠管理についてご紹介致します。
全身性エリテマトーデス は全身性という病名の通り、頭から足先まで全身の皮膚や臓器に影響を及ぼす可能性がある自己免疫疾患です。現れる症状は多く、検査で見つかる自己抗体が多彩であることが特徴です。
様々な症状が一度に現れたり、悪化と寛解を繰り返しながら慢性的な経過をたどっていきます。また、この病気の男女比は1:10で明らかに女性の方が多く、女性にしかできない 妊娠 にも影響を与えてしまいます。
全身性エリテマトーデス という病気をご存じでしょうか。別名SLE(Systematic Lupus Erythematosus)とも呼ばれるこの病気は、主に全身の臓器に原因不明の炎症があらわれるという病態を有し、自己免疫疾患の一種として膠原病のひとつに分類されている特定疾患です。
今のところ原因は未解明であるものの、抗体を作る作用を有するBリンパ球が異常に活性化し、それに伴い産生された自己抗体により臓器の病変が生じると考えられています。近年の薬剤の開発に伴い、 生存率 は著しく向上しています。
自己免疫疾患とは、体の免疫機能が自分の体の組織や細胞に対して攻撃をしてしまう病気のことで、それらの全身性自己免疫疾患を総称して「膠原病」と呼んでいます。
膠原病の症状は多岐にわたり、かつ全身にみられますが初期の代表的な症状として発熱や リンパ 節の腫れ、またSLEでは 口内炎 があらわれる場合があります。