「悪性腫瘍ってそもそもなに?(前編)」では悪性腫瘍の特徴や分類をまとめましたので、後半部分では悪性腫瘍の治療法や 悪性腫瘍 の中でも女性の網羅率が最も高い乳がんについてご紹介します。
悪性腫瘍ってそもそもなに(前篇)?
悪性腫瘍 は現在死因の第1位となっていますが、その悪性腫瘍には様々な種類があります。悪性腫瘍と聞くと死をイメージしがちですが、早期発見により最悪の状況を回避できる場合があります。まずは一言で悪性腫瘍と呼ばれているものがいったいどんなものなのかを理解してもらえたらと思います。
乳癌再発の可能性について
癌患者の方々が治療終了後に一番心配なさることが、癌の再発そして転移といわれています。
乳癌 が再発した場合、どういった治療が行われるのか、また再発する可能性のある場合の身体の異変などについて、予備知識として、ここでしっかり学んでおきましょう。
乳癌の症状は自分でチェックできる
日本人女性において、乳癌は最もかかりやすい癌であるとされ、生涯の中で乳癌を発症する人は、現在12人に1人であると報告されています(国立がん研究センター調べ)。そして、乳癌で死亡する女性は2013年には1万3,000人を超え、1980年と比べると約3倍に増加しています。
乳癌の怖いところは、他の臓器への転移です。特に転移しやすい臓器は、骨、肺、肝臓、脳が挙げられ、転移してしまうとぐっと死亡率が上がります。しかし、 乳癌 は他の部位の癌に比べると治癒率が高いのです。
初期のうちに発見し適切な治療ができれば、良い経過が期待できます。それは自己検診が出来、早期発見がしやすいからです。それには普段から自分でチェックをし、 症状 を見逃さない事が非常に重要です。
乳癌治療で最近若い女性に選択されている、全摘術(乳房切除術)とは
乳癌は、女性に診断される癌の部位のトップに位置しています。現在日本人女性の16人に1人がかかっており、毎年約5万人が新たに診断されています。乳癌治療の基本は手術です。手術の種類は2つ、全摘術と乳房温存手術です。
全摘術では乳房を全て切除しますが、近年、乳房の再建術が進歩しているため、この全摘術を選択する女性が増えています。ここでは、選択肢の一つとなる全摘術について正しい知識を得て、どちらの手術が適しているのか、じっくり考えてみます。