「耳の異常が原因となるメニエール病(前編)」では、耳の機能やめまいの種類についてご説明いたしました。後編では、めまいの 原因 について、またどのような人が メニエール病 を発症しやすいのかご説明いたします。
耳の異常が原因となるメニエール病(前編)
疲れや体調不良などを自覚しているときに、めまいを感じることがあります。しかし、めまいが長い間続き、日常生活もままならない場合、命に関わる病気ではないかと心配になってしまいます。
そのようなめまいは、耳の中にある内耳の異常が 原因 で起こっている メニエール病 の可能性があります。
花粉症の症状を抑える方法と対策
ある時期が来ると体調を崩したり、風邪でもないのに鼻がムズムズするという場合、それは花粉症による症状の可能性があります。
花粉症 は、花粉が飛散している期間ずっと 症状 が続き、時には日常生活を妨げることもあるほどの辛い症状を招くこともあります。そのため、適切な花粉症対策が必要です。
花粉症の飛散する時期に合わせた治療
1年中、 花粉症 の症状がある方もいれば一時期のみの方もいるように、アレルギー反応を起こす植物によって症状の出る時期が違います。
どの植物に対してアレルギーを持っているのかを知り、その植物の花粉が飛散する 時期 を把握することで、予め花粉症対策を行うことができます。
夜も眠れない花粉症の咳
風邪だと思っていたら、なかなか治らない頑固な症状が続くという方は、もしかすると花粉症かもしれません。 花粉症 の主症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみですが、中には頭痛、 咳 、微熱などの風邪と同じような症状を引き起こす場合もあるのです。
夜も眠れない花粉症の咳
花粉は身体にとって異物
私たちの身体には、防衛反応という体外からの異物に対して抗体をつくり、排除しようとする働きがあります。
例えば、風邪の原因となる病原菌が侵入してくると、その病原菌を排除するために食細胞といわれる白血球やマクロファージによって攻撃を受けます。
その際、食細胞の働きによりサイトカインという神経伝達物質がつくられ、形を変えながら脳の視床下部にある体温調節中枢へ情報を届けます。脳はその情報を受けて発熱を起こします。血管を収縮させ、筋肉を震わせることにより体温を上昇させます。
体温を上げることにより、白血球の働きが促進し、病原菌の増殖を抑制して免疫を高める効果があります。
その他、咳反射を起こしたり、鼻水を出すことにより呼吸に伴って侵入した病原菌を排出しようとします。
身体が、侵襲してきた花粉を病原菌と勘違いして、同様の防衛反応を起こすことにより風邪と同じ症状を招くと考えられています。
風邪と花粉症の違い
身体が花粉を異物として防衛反応を示すことにより、風邪と似た症状を招きます。最初から花粉が原因であるとわからない場合は、医療機関を受診しても風邪薬を処方されるかもしれません。よくあるウイルスなどによる風邪であれば、通常1週間程度で症状が治まっていきます。
しかし、花粉が原因である場合は、風邪薬が効かないため症状が続きます。また、風邪で鼻水が出る場合は、細菌が混じることにより黄色から黄緑色で粘りのある鼻水が出ますが、花粉症の場合はサラサラとしており水っぽい鼻水が出るという特徴があります。
それ以外にも目のかゆみなど、花粉症の主症状を伴う場合は花粉によるアレルギー反応の可能性があります。
しかし、風邪が悪化していたり、風邪や花粉症ではない病気の可能性も否定できません。処方された薬を飲みきった後も症状が長引くような場合は、自己判断するのではなく必ず医療機関を受診して正しい診断を受けるようにしましょう。
長引く咳で眠れない
花粉症の症状でも、頑固な咳が長引くことがあります。私たちが身体を休めようとするとき、自律神経のうち副交感神経が働きます。副交感神経は空気の通り道の気管支を細くする作用があるため、夜眠ろうとすると咳が酷くなってしまうのです。
他の症状だけでも辛い上に、咳によって眠れない日が続くと体力も低下してしまいます。そのため、症状を抑える適切な治療が必要です。しかし、薬だけでなく家庭でもできる対処法を行うことにより、身体を休められる環境をつくることも大切です。
咳を和らげるためには、まず喉の乾燥を避けることが重要です。適度な水分摂取やマスクの着用、加湿器を使用すると効果があります。
また、身体を横にしてしまうと心臓へ戻る血液が増加し、肺に集まるため呼吸が苦しくなります。そのため、クッションなどを利用して上体を起こして眠ることにより、呼吸がしやすくなり咳を和らげることもできます。
咳に伴う喉のかゆみに鼻うがい
風邪による咳は、喉の痛みを伴いますが、花粉症による咳は鼻水が喉に落ちることによって生じる痰や喉のかゆみを伴うことが多くあります。このような症状には、実は鼻うがいがとても効果があるのです。
鼻うがいをする際は、真水を使用すると浸透圧の差でつーんとした刺激があります。そのため、身体の組成に近い生理食塩水を用意しましょう。自宅でつくる場合は250mlのぬるま湯に2g強の食塩を溶かすことで代用できますが、つくり置きせずに毎回つくるようにします。
方法は、片方の鼻から勢い良く吸い込み、口から出すという繰り返しを左右行います。塩水なので飲み込んでしまっても問題はありませんが、喉に力を入れて塞ぐような感覚で行うと、飲み込むことなく鼻うがいができます。
鼻水が出ている場合は鼻の奥に溜まっていた鼻水が流れ出るため、ぬるぬるとした感覚がなくなるのを目安に行います。
鼻と喉は上咽頭という部分を境にしてつながっているため、鼻うがいを行うことにより咳や喉のかゆみを和らげるだけでなく、鼻水が流れ出ることにより痰が減り、鼻づまりをよくすることもできます。
また、目も鼻につながっているため、不思議と目のかゆみも治まることがあり、花粉症の方にとって大変効果があります。
鼻うがいをすると水分が鼻に残り、つい鼻をかみたくなりますが、強くかむことにより耳に水分が流れ込んでしまう危険があるため、うつむくような体勢で自然に水分が出るようにし、軽く押さえて拭く程度にします。
まとめ
夜も眠れない花粉症の咳
花粉は身体にとって異物
風邪と花粉症の違い
長引く咳で眠れない
咳に伴う喉のかゆみに鼻うがい