ビダール苔癬 (たいせん)は女性に多く、首やわき、ふとももの内側、陰部などに湿疹病変を生じ、特に首の後ろ側によく出ます。慢性の経過をとり、かゆみがあることがほとんどです。
原因として衣服との摩擦やネックレスによるアレルギー性接触性皮膚炎などの慢性的な刺激が想定されています。病変がある部位や外観で診断されますが、アトピー性皮膚炎やスギによる皮膚炎などと区別を必要とする場合があります。
ビダール苔癬 (たいせん)は女性に多く、首やわき、ふとももの内側、陰部などに湿疹病変を生じ、特に首の後ろ側によく出ます。慢性の経過をとり、かゆみがあることがほとんどです。
原因として衣服との摩擦やネックレスによるアレルギー性接触性皮膚炎などの慢性的な刺激が想定されています。病変がある部位や外観で診断されますが、アトピー性皮膚炎やスギによる皮膚炎などと区別を必要とする場合があります。
疥癬 は皮膚表面にダニが奇生する感染症で、ヒトからヒトにうつります。通常疥癬と角化型疥癬があり、いずれも皮膚に 症状 が出ます。通常疥癬は丘疹、結節、疥癬トンネルが代表的な皮膚症状で、丘疹は強いかゆみをともないます。
診断にもっとも役立つのは疥癬トンネルです。角化型疥癬の病変部は角質が肥厚して分厚くなります。肥厚した角質はかんたんにはがれ落ちますが、ここにもたくさんのダニが寄生しており、感染源となります。
「疥癬はヒゼンダニが寄生する恐ろしい皮膚疾患(前編)」では、疥癬の種類について説明いたしました。後編では、 疥癬 の原因となるヒゼンダニを死滅させる治療方法や感染を広げないための対策についてご説明いたします。
家族に疥癬を発症した方がいる場合は、症状がなくても感染を拡大させないために医療機関を受診しましょう。
疥癬 は、病院や高齢者施設などでよくみられ、時々大流行を招く恐れのある皮膚疾患です。その原因となるヒゼンダニは、肉眼で確認することが難しいほど小さく、症状があらわれるまでの潜伏期間も長いため気付きにくく、他の皮膚疾患と間違えられることもあります。
また、ヒゼンダニは疥癬の治療や感染者からの予防法を誤ると一気に感染を広めてしまうほど恐ろしい感染力をもっています。