精神的ストレス とのつきあい方がわかれば快適な生活ができるはず、と多くの方が感じると思います。物質的不自由のない豊かな環境で育った私たちは、ストレス耐性が弱いと言われています。今日は生きていくうえで避けて通れない精神的ストレスについていろいろな角度から考えていきます。
現代の関心事、精神的ストレスとのつきあい方
ストレスの捉え方
人間が生きていくうえでストレスとのつきあいは避けて通れません。なぜなら人は生まれてからいつでもストレスを感じながら生きている生き物だからです。ですので、すべてのストレスが悪いとは限りません。
ストレスは人が何か行動を起こす時の良い動機づけ=モチベーションにもなり、張り合いが生まれるときもあります。
ただしそれぞれがすべて個人の受け止め方によるので、同じ現象、例えば雨が降ってきたというような場合、「うっとうしい」と感じるか、「空気がうるおって良い」と感じるかは人それぞれになります。
ここにストレスとのつき合い方のヒントがあります。ストレスとのつき合いは生きている証とも捉えられるのです。
さまざまなストレスの種類
ストレスは大きく分けて、精神的ストレスと身体的ストレスがあり、精神的ストレスは社会的ストレスと心理的ストレスに分けられます。
社会的ストレス
社会的ストレスとは仕事や学校での出来事を通して感じることが多く、端的にいえば主に人間関係に関することが多いです。
- 学校行事・・・入学、転校、クラス替え、成績不振、いじめ、など
- 仕事関連・・・就職、昇進、左遷、転勤、転職、失業、ノルマ、など
- 家庭問題・・・結婚、引越、離婚、育児、子供の反抗期や独立、別居、など
心理的ストレス
心理的ストレスとは自分の感情からおきるストレスです。漠然とした将来への不安など、個人個人の受け止め方によるものです。
- 身体・健康に関して・・病気、けが、事故、疲労、妊娠、出産、など
- 喪失体験・・・・・・家族・友人・ペットとの離別・死別、など
- その他・・・・・・・家族や社会への怒り、失恋、将来の不安、恐怖、挫折など
精神的ストレスの原因になるもの
ストレスの原因は心に負担を感じるものです。外的要因から影響を受けるものと(いじめ、失業、病気、事故など)、また自分の感情から生まれるもの(悲しさ、恐れ、不満など)とがあります。
そのためストレスを感じる、と思った時にはそのストレスの原因は何か、と冷静に自分を客観視することがポイントです。
一過性のその場で解決できる性質のものか、長い間蓄積したストレスなのかを見極めてつき合っていくと良いのです。
ストレスとの上手なつき合い方を意識すると、物事の受け止め方の許容範囲が広がり、ストレスに強い心を形成できるようになります。
ストレスが体へ及ぼす影響
人は精神的ストレスを感じると、体にも影響が及びます。
例えば発熱、吐き気、下痢、頭痛、腹痛、胃痛などを感じる場合が多いです。
特に胃と腸はストレスの影響を受けやすいと言われており、ストレスを感じたら軽い運動をする、気分転換を図る、休息と睡眠をしっかりとる、などを心がけ、場合によっては医療機関へ相談することも必要です。
ストレス検査などの現状
- 専門家(民間の臨床心理士など)が考案されている、いくつかの質問項目に答え統計的にストレス度を診断する、テスト形式のものがいくつかあるようです。参考程度に利用してください。
- 厚生労働省のHPにはメンタルヘルスのサポート情報が載っており、そこに「5分でできる職場のストレスチェック」というものがあります。
- 唾液を採取し、その中のストレス関連物質を調べることによりストレス度合いや、急性か慢性かなどの状態を知ることができる研究が行われています。ただまだ確実にあらゆるタイプのストレス評価をできるまでには至っていません。
精神的ストレスの対処法
ストレスの対処法として大きく3つの方法が挙げられます。
- ストレスの原因から遠ざかる。休みを取る、など。
- ストレスを感じるものに対してなるべく反対の行動や能力を使う。思考を変える。また、第三者の力を借りるようにする。
- 心身の休息をとる。軽い運動、睡眠・休息、読書、音楽を聞く、入浴、栄養を摂る、リラクセーション、アロマテラピー、マッサージなどをする。
ストレス、その受け止め方
ここまでのように精神的ストレスを多角的に考えてみても、実際に現時点で消極的にストレスを感じている当事者からすれば、その対処はそれほど簡単なことではないように感じるかもしれません。
そのような時、少し考え方を変えてみる、何か違う発見や視点に立つなど、良い受け止め方ができるきっかけがあると良いように思います。
まとめ
現代の関心事、精神的ストレスとのつきあい方
ストレスの捉え方
さまざまなストレスの種類
精神的ストレスの原因になるもの
ストレスが体へ及ぼす影響
ストレス検査などの現状
精神的ストレスの対処法
ストレス、その受け止め方