「日常生活から見つける生理痛を緩和する方法(前編)」では、生理痛がひどくなる原因や生理痛をやわらげる方法についてご紹介いたしました。
後編では、さらに踏み込んで 生理痛 を 緩和 する方法を方法をご紹介いたします。
日常生活から見つける生理痛を緩和する方法(後編)
体を温めて痛みを和らげる
生理痛の緩和には体を温めることが重要です。お尻の割れ目の上の部分(仙骨)を湯たんぽやカイロなどで温めることで全身が温まり、痛みが和らぎます。
また、合わせて下腹部(おへその下の部分)も温めるとより効果的です。そして湯船に浸かることも体を温めることになり、生理痛の緩和につながります。
また、生理痛を和らげる食べ物にはジャガイモやニンジンなどの根菜類、グレープフルーツやプルーン、ショウガ、青魚やアーモンド、ゴマなどがあります。
その中でもショウガは体を温める食材の代表です。日々の料理に活用したり、お湯にすりおろしたショウガを入れた生姜湯を飲むなどして体を温めます。
布ナプキンの使用
生理時に使用する紙ナプキンを布ナプキンに変えることで冷えを解消することができます。布ナプキンが持つ保湿力がお尻を温める効果を持つので血流が改善され痛みが和らぎます。布ナプキンには紙ナプキンによる肌荒れやかゆみなどが軽減できるといった効果もあります。
運動不足解消による生理痛の緩和
ウォーキングなどの有酸素運動は全身の血の巡りを良くして体を温め、下腹部痛や頭痛の緩和に効果があります。短時間でも散歩をしたり、ストレッチなど軽い運動をするだけでも痛みの軽減につながります。
それら以外にも骨盤を大きくゆっくり回す骨盤回しやブリッジなども効果的ですが、運動する時間が取れない場合には階段を使用する、自宅の最寄り駅より1駅分歩くなど工夫することで運動不足を補います。
生理痛緩和に効果的なツボ
痛みの緩和に即効性があるとされるツボ押しは痛みがない時でも続けることで生理痛の緩和に効果的です。生理痛に効果があるとされるツボには三陰交があります。足の内側のくるぶしの頂点から指の横幅4本分ほど上に上がったところにあります。
両手の親指を重ね、ゆっくり力を入れて押し、それからゆっくり離します。ツボを押す時には深くゆっくり呼吸しながら行います。しかし、お腹や腰の痛みがひどくツボが押せない場合にはツボ周辺の広い範囲を湯たんぽやカイロなどで温めるだけでも効果があります。
なお、ツボ押しの際の注意点として、同じ場所を長時間押さないこと、力を入れ過ぎないこと、ツボの場所に傷や炎症がある場合には刺激しないことがあります。
生活習慣を見直す
生理痛の要因だけでなく、卵巣の働きにも悪影響を及ぼす喫煙は血管を収縮させ血行を悪くしますので、禁煙することが必要となります。
また、ストレスも血管を収縮させ血行を悪くしますので、リラックスできる時間を作ることも必要です。そして十分な睡眠を取り、バランスの良い食生活を心がけるなど規則正しい生活を送ることも重要です。
改善がみられない時には
体を冷やさないよう服装や食べ物に気をつけていても生理痛がひどい場合やすぐに痛みを和らげたい場合には薬に頼ることも一つの方法です。
しかし、それでも痛みが続いたり、生理痛が年々増しているなどの症状がある場合、婦人科系の病気の可能性もありますので我慢せずに病院での受診をおすすめします。
まとめ
日常生活から見つける生理痛を緩和する方法(後編)
体を温めて痛みを和らげる
布ナプキンの使用
運動不足解消による生理痛の緩和
生理痛緩和に効果的なツボ
生活習慣を見直す
改善が見られない時には