人前でスピーチやプレゼンをする時に足が震えてしまったり、初対面の人と話す時に顔が真っ赤になるなどいわゆるあがり症の方は数多いのではないでしょうか。そんな時、 緊張を和らげる方法 を身につけていれば仕事や人間関係を円滑に進めていく上で助けになることでしょう。
とっさの緊張緩和法といざというときに備える日常の訓練法をご紹介いたします。
ここ一番というときに緊張を和らげる方法を身につけて
そもそも緊張とは
どのような場面で緊張するかは人それぞれですが、緊張した時に体に現れる反応は「動悸が激しくなる」「手足が震える」「血圧が上昇する」などほぼ同じです。
例えば、大勢の人の前で話をすることになった場合、「注目を浴びる中でうまくいくだろうか」と心配になるのが緊張のきっかけともいうできごとです。
そして、その際身体に現れるさまざまな反応はそのきっかけとなるできごとに対処しようとしている人として当たり前とも言える反応であると言うことができます。
ドキドキするのは心臓の心拍数を上げて全身により多くの血を巡らせようとする働きでそれに伴って血圧も上昇します。手足が震えるのは自律神経が鋭敏に働こうとしている証しです。誰しも多かれ少なかれこの身体的な反応を経験しているのです。
過度に他人の目を意識したり、自分の理想があまりにも高い場合にはこの身体的な反応が強く出て、その反応自体が新たな緊張を生み出すような悪循環に陥るような場合もあるかもしれません。
緊張を和らげる心の持ち方
まず、上述のように「緊張するのは当たり前だ」「誰でも緊張するものだ」という意識をもつようにするといいでしょう。
緊張が緊張を生む悪循環に陥らないために「緊張している」という事実を受け入れるような心がけも大切です。
他人によく見せたいというのはごく自然な欲求ですが、ありのままの自分を見せることができれば十分だという意識はかなり緊張を和らげることでしょう。
ここ一番の緊張緩和法
壇上に立って緊張の極みというような時には万能のツボと言われている合谷(ごうこく)のマッサージのが効果的です。
合谷は手の甲の親指と人差し指の骨の交わる付近のくぼみにあるツボです。人差し指の骨の下に反対側の親指を潜り込ませてやや強い目に押すとよいでしょう。
手のひらの中央にある労宮(ろうきゅう)にも合谷と同じようなツボがありますので、手を組んでご挨拶をしながら押してみるといいかもしれません。
人は緊張状態になるとどうしても過呼吸になってしまいます。息が浅くなる上に息を吐き切れていないので、ゆっくりいきを吐くことを試してみてください。
一流のスポーツ選手でも試合の際には自分自身の緊張を和らげるルーティンなり言葉があると言います。「だいじょうぶ」「できる」など自分自身を鼓舞し、落ち着かせることのできる魔法の言葉を編み出すのもいい考えではないでしょうか。
日常生活で訓練する緊張の和らげ方
緊張状態にある場合、どうしても交感神経が優位になってしまいます。動悸も震えもその結果がもたらすものと言っても過言ではありません。
交感神経と副交感神経のバランスをほどよく保つには腹式呼吸が一番効果的であると言われています。日頃から腹式呼吸を意識して生活をしてみるのも一手です。
ご存知のように腹式呼吸では息を吸うときにお腹をふくらませ、息を吐くときにお腹をへこませます。鼻から吸った息をゆっくり吐くことを心がけると効果的です。
スポーツ選手やアーティストが取り入れているイメージトレーニングも有効です。試合や舞台の本番での成功を強くイメージすることで物事のとらえ方がポジティブになるので、現実に起こるさまざまな事態に動ずることなく冷静に対処できるようになります。
イメージする場合、できるだけ詳細にわたって事細かく思い描くのがよいとされています。また、その成功体験の際の自分の感情を加味するとより効果的なイメージトレーニングができ、自信をつける働きがあると言われています。
まとめ
ここ一番というときに緊張を和らげる方法を身につけて
そもそも緊張とは
緊張を和らげる心の持ち方
ここ一番の緊張緩和法
日常生活で訓練する緊張の和らげ方