どの疾患においても、治療中であれば、日常生活の 食事 には大変気を配ります。食事制限が出ている疾患や身体異常も多くあります。あれがいい!これがいい!それは駄目!と、いろいろ探したくなりますが、 バセドウ病 ではどうでしょうか?いっしょに検索してみましょう。
厳しい食事制限はありません バセドウ病患者の食事とは
ヨード
バセドウ病を発症している方々が日ごろの食事で注意している点が1つあります。特別に厳しい食事制限もなく、また病気との因果関係もありませんが、甲状腺ホルモンの過剰分泌により辛い症状が出ているので、ヨードが含まれる食品の過剰摂取に少なからずとも気を配っているようです。
それは、甲状腺ホルモンが作られる基がヨードだといわれているためです。ヨードは私たちに必要なミネラルのひとつですので成長には欠かせません。しかし身体に必要とされている量はわずかですし、ヨードの過剰摂取により甲状腺機能低下症になる可能性もあるといわれています。
バセドウ病は甲状腺機能異常ですので、ヨードの過剰摂取あるいは抑制しすぎる機能低下(欠乏)、どちらも避けたいので、バランスのとれた食事が肝心です。
喫煙
体内摂取に関連し、喫煙についても考慮することが必要とされています。喫煙そのものが健康に害を与えていることはすでに知られています。
薬物療法を行っている間、あるいは甲状腺ホルモン分泌が治まっている間、病状が安定している状態において、喫煙することで、せっかく下がっているホルモン分泌が上昇する方がおられます。
喫煙による健康被害は直接そして間接喫煙も含め明確になっていますので、患者当人だけではなく、周囲の方々も病状安定のために気をつけてあげなければなりません。
飲酒
やはりアルコールの飲みすぎは注意したほうが良いのでは?と考えられていますが、アルコールがバセドウ病を悪化させるということは判明していません。アルコールの飲みすぎは脳や肝臓に良くないといわれていますが、適量であれば、また人によっては、あまり負担になりません。
毎晩晩酌というよりは、気分転換、シチュエーションに合わせて飲酒をするというスタイルであれば、問題ないようです。
カフェイン
カフェインは、コーヒーやお茶そして市販飲料水など嗜好品に含まれているので気になりますが、こちらもアルコール同様、バセドウ病を悪化させる原因であるとはいわれていません。
一日に何十杯もコーヒーを飲むようでは少し考えてしまいますが、こちらも気分転換やストレス発散など、自分のスタイルに合わせて適量を摂取していれば問題ないようです。
食事というよりは制限などによるストレスが問題になるケース
なんでもかんでも制限されると辛いものです。特に毎日の食事、大好きなものが制限されてしまうと、食べたいのに!と我慢がストレスになってしまいます。
バセドウ病は自己免疫疾患ですので、ストレスが直接の原因ではありません。ストレスの場合は、原因が解消されることで症状がなくなりますが、自己免疫疾患やバセドウ病は、ストレスが解消されたからといって治る疾患ではありません。
しかし、自己免疫疾患になると、なにかしらの要因が引き金となって様々な疾患が発症しますので、一概にストレスは関係ないとはいいきれません。
ホルモン分泌が関係していることから女性に多く発症しているのも事実ですし、ストレスがホルモン分泌の異常に関係していることもわかっていますので、ストレスと疾患をまったく切り離して考えることは不可能です。バセドウ病発症そのものは甲状腺ホルモンの過剰分泌によるものですが、なぜ過剰に分泌されてしまうのかという原因そのものは判明していません。
また、バセドウ病になると、アドレナリンが過剰に分泌されているときと同じ様な症状がでます。アドレナリン分泌を司っているのが、自律神経のひとつ交感神経です。その交感神経が活発になると、副腎からアドレナリンが多量に分泌されます。
実は、ストレスを感じているとき、アドレナリンが多量に分泌されています。アドレナリンが多量に分泌されていると、エネルギーが沢山消費されますので、このような状態と同じ様な状態になっているのがバセドウ病です。
バセドウ病では、いつも疲れやすい、沢山食べているのに体重が減少するのはこのためです。バセドウ病の辛い症状以外にも、食事制限によってストレスを感じることがよくないので、医師と相して、ストレスの無い、そしてバランスのとれた食事スタイルを心がけましょう。
まとめ
厳しい食事制限はありません バセドウ病患者の食事とは
ヨード
喫煙
飲酒
カフェイン
食事というよりは制限などによるストレスが問題になるケース