昨今ではこころの風邪といわれるほど、多くの人がかかり得ることがわかってきた「 うつ病 」。体は一見悪くないためつい見過ごされがちです。しかし放置し悪化してしまうと、治りが悪くなります。
「うつかな?」と感じたらまずは 診断 テスト で チェック し、必要があれば病院にかかりましょう。
うつかな?と思ったら。まずは、診断テストでチェック。
うつ病とは?うつ病発生のメカニズム
うつ病は最近でこそ「こころの風邪」として認知度も高くなりましたが、判断基準がはっきりとまとめられだしたのも1990年頃からと新しいこともあり、まだまだよくわからないもの、という認識も巷には広く蔓延しています。
そのため、「単なる怠け病」と見なされることもあり、うつ病の可能性があっても無理して頑張ってしまい事態を悪化させる例も少なくありません。
うつ病は脳内でセロトニンと呼ばれる神経伝達物質が減ってしまうことにより引き起こされると言われています。
いまだ、仮説の域は出ませんが、うつ病による自殺者の脳内でセロトニン不足が起こっていた可能性を示す証拠が過去に出てきたことや、脳内のセロトニンの量を増やすことを目的につくられた薬によって一定の治療効果が出ていることから、仮説として最も有力視されています。
セロトニンは神経の末端から放出され、近くにいる細胞がそれをキャッチします。セロトニンをキャッチした細胞は細胞内にイオンを取り込むことで、細胞の内の電位をあげ、細胞内外に電気的な差を作ります。これが神経内に伝わると言われる電気信号です。
セロトニンをキャッチした際に細胞がつくる電気信号は、人の生体リズムをコントロールしたり、楽しい気分を伝えたりすることにつながっていきます。
セロトニンの慢性的な不足は、一時的な気分の落ち込みとは違い、治療する必要があるものです。
うつを放っておくとどうなるの?
症状が軽いうちは、ちょっと疲れているのかな、とか、少し落ち込んでいるだけなのかな、と思いがちですが、うつ病もひどくなると命に関わることが起きてきます。
うつ病がひどくなると、「死にたい」「消えたい」と思うといった希死念慮という症状に悩まされてしまいます。
本当にうつが重度になると自殺するための行動を起こすことすらできなくなりますが、希死念慮をかかえつつも、まだそこまで重度でない、と言った場合には自殺の危険性が高くなるのです。
世界保健機構の調べによると、自殺者の3割がうつ病を患っていると言います。また、日本国内だけに限れば、その割合は6割にも達すると言われています。
うつ病かな?と思ったら、診断テストを。
そうはいっても、軽いうちから心療内科や精神科にいくのは、敷居が高いという人もいるでしょう。また、自分がこころの病にかかったことを認められない人もいるかと思います。
もちろん、症状が軽い時には、うつなのか、それとも単なる気分の落ち込みなのか自分では判断がつかないということもあるでしょう。
そんな時には、インターネットなどで紹介されているうつ診断テストがおススメです。うつの診断基準が書かれており、そこをチェックしていくだけで、自分がうつの可能性があるかどうかを判断してくれます。手軽に簡単に行なうことができます。
もしかしたら、という思いがあれば、一度自分でチェックしてみましょう。もちろん、うつの可能性が高いと出た時には、一度心療内科や精神科などの病院に行きましょう。早期発見早期治療が、健康を保つ秘訣です。
うつ病の主なチェック項目
ここでも簡単にチェック項目を紹介しておきましょう。まずあげられるのが、睡眠の問題です。寝付きが良いか悪いかや、しっかりと眠れるか、過度に寝すぎないかといったことはうつの判断基準の1つです。うつになると睡眠にトラブルを抱えることが多くあります。
次に、気分の落ち込みについてですが、これが2週間以上続いているかということも大きな判断基準の1つです。通常の落ち込みが一時的なもので、ある程度の時間がたてば解消されます。
また、この落ち込みの間中、楽しいことに全く目が向けられないというのもうつの判断基準になります。食欲低下や意欲低下もうつの症状として考えられます。
また、うつになると注意力散漫になり、記憶力が低下すると言われていて、物忘れや簡単な計算にミスを連発するかといったことも症状として上げられます。
そして、自分の存在価値を低く見積もり、死にたい、消えたいという思いがあるかどうかも重要なチェックポイントです。
まとめ
うつかな?と思ったら。まずは、診断テストでチェック。
うつ病とは?うつ病発生のメカニズム
うつを放っておくとどうなるの?
うつ病かな?と思ったら、診断テストを。
うつ病の主なチェック項目