メタボの問題もあるなか、男女問わず痩せすぎの問題があります。ダイエットを目的としていないにも関わらず、 体重減少 することは、病気が潜んでいる可能性があります。
体重減少する病気を知り、予防に努めましょう
体重減少するとともにあらわれる症状
痩せている人の多くに当てはまるのが、胃が痛い、胃が重いという胃にあらわれる不快感です。また、腸が弱く、下痢を起こしやすいです。痩せすぎると、フラフラと貧血を起こしたり、目の下にクマが目立ち、頬はこけ、不健康状態が誰から見ても分かるようになります。
体力が低下して、筋力が発達していないため、ケガをしやすく骨折すると治療が長くかかります。女性は、痩せすぎて栄養状態が正常でないと、妊娠をしても胎児の成長に悪い影響があらわれます。
体重減少以外に症状がでない病気
ダイエットをしているわけでもなく、きちんと食事を摂っているのに体重が減少する場合は、内分泌疾患(ホルモンの病気)が疑われます。体の機能を調節している働きをするのがホルモンです。内分泌疾患は3つに分けられています。
- ホルモンが過剰(甲状腺機能亢進症など)
- ホルモンが不足(甲状腺機能低下症など)
- ホルモンは正常で、内分泌臓器に腫瘍がある(脳下垂体・甲状腺・副腎など)です。
このように内分泌疾患はホルモンがうまく働かなくなることが原因となります。
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
食欲があって食べる量も多いが、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることにより、代謝が促進され、痩せていきます。
症状は、甲状腺の腫れ、汗をかきやすい、眼球が飛び出る、イライラする、動悸などです、20~30代の女性に発症しやすいといわれています。治療は、甲状腺の働きを抑える薬を服用したり、手術が行われます。
糖尿病
血糖値が慢性的に高くなる生活習慣病です。血液中の糖を外にだそうとして汗をかき、のどが渇いたり、おしっこに行く回数が増えます。食事から摂取した糖質をエネルギーとして利用できず、疲れやすく急に体重が減ってきます。
糖尿病は、肥満や生活習慣、遺伝が原因といわれています。糖尿病はひどくなると合併症を引き起こします。糖尿病による腎臓障害で人工透析が必要になったり、糖尿病が原因で視覚障害を起こすことがある怖い病気です。
うつ病
ストレスが自律神経系、内分泌系、ホルモン免疫系などの機能を乱して体重が減少します。食事はするものの食べてもおいしく感じなかったり、味が分からなくなったりして食欲が減退していき、食事の量が低下することにより体重が減っていきます。
その他の症状として、気力がなく、落ち込んだり逆にイライラしたり、今までの興味があったことへの気持ちを失うなど、心と体の両方に症状があらわれます。
日常生活での予防法
毎日の食事をバランスよく摂るようにします。カロリーの不足は、エネルギー不足となって抵抗力の低下を引き起こします。無理なダイエットもしないようにします。
スポーツや趣味などでストレス解消を行います。特に睡眠は1日働いた脳を休ませるために必要です。眠れないという状態は、自律神経やホルモンのバランスが乱れて脳の機能が低下してストレスに弱くなります。
寝る前に40度以下のぬるめのお湯に長くつかり、お風呂上りにストレッチをして深い眠りへと導入できる工夫をしてみましょう。
食欲不振が続き体重が減る、たくさん食べているのに体重が減る場合は、医師の診察を受けます。診察結果から病気に適した治療を受け、早く健康な体に戻れるようにしましょう。
まとめ
体重減少する病気を知り、予防に努めましょう
体重減少とともにあらわれる症状
体重減少以外に症状がでない病気
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
糖尿病
うつ病
日常生活での予防