日本人の睡眠時間は年を追うごとに減少してきていると言われています。睡眠不足だと実感している方や睡眠不足による頭痛などの症状に悩まされている方は数多いのではないでしょうか。
睡眠不足 が 頭痛 を引き起こすメカニズムと睡眠の質を高め、睡眠不足を解消する方法をご紹介いたします。
こうして解消、睡眠不足が原因の頭痛
なぜ睡眠不足が頭痛を引き起こすのか
そもそも睡眠不足で頭痛になるのはなぜなのでしょうか。一言で言ってしまうと原因は脳の血流が低下してしまうためなのです。脳の血流が低下すると頭痛のみならず、思考力や集中力も低下し、場合によっては耳鳴りなどにも悩まされるようなこともあるかもしれません。
人間の体は実によくできていて、睡眠不足によって脳に疲労物質が蓄積すると脳をペースダウンしてそれ以上疲れさせないようにしようとするのです。この脳を守ろうとする生体反応が頭痛や頭重感、耳鳴りなどとなって現れるというわけです。
こめかみのあたりが脈動とともに痛むとか目の奥が痛むとか症状は人それぞれですが、睡眠不足による頭痛は体や脳が十分に休めていないことを示す重要なサインであることは間違いありません。
睡眠不足が体に及ぼす影響
睡眠不足で頭痛と共に首や肩のコリを訴える方も多いものです。これは筋肉の緊張による血行不良が原因だと考えられます。この首や肩など頭を支える部分の血行不良が頭痛の原因になるという悪循環に陥っている場合もあります。
また、睡眠不足は自律神経のバランスを崩すことも知られています。ご存知のように自律神経は活動や緊張を支配する交感神経と休息や睡眠を支配する副交感神経の絶妙なバランスによって成り立っています。
睡眠時に交感神経が優位になってしまうと質のよい睡眠がとれなくなってしまいます。これもまた、睡眠不足がさらなる自律神経のバランスの乱れを生むという悪循環に陥ることが多いものです。
睡眠の質を高める方法
頭痛の原因が睡眠不足にあることが明らかであっても、忙しい現代人にとって十分な睡眠時間をとることはなかなか難しいことです。せめて質のよい睡眠をとるためにできることはないものでしょうか。
よく言われることではありますが、38~40℃くらいのぬるめのお風呂に入ることは非常に効果的です。血行がよくなるので首や肩のコリがほぐれ、副交感神経が優位になって緊張をとく効果があるのです。
ただ、深夜に帰宅して一刻も早く休みたいという方はどうしてもシャワー浴で済ませてしまうことも多いと思います。そんな時には温かい蒸しタオルで首筋を温めてみてください。
ゆったりと湯船につかるほどではありませんが、首や肩の筋肉の緊張を和らげるリラックス効果が期待できます。
日中、仕事で長時間パソコンを使う方には頭痛を訴える場合が多いようです。せめて眠りにつく1時間前からはパソコン・スマホ・テレビなどの画面を見ないように努めましょう。
寝る前に強い光を浴びることによって脳は興奮状態になり、交感神経が優位な状態になってしまうので質のよい睡眠をとることができなくなるのです。
快眠を得るために寝具にも工夫が必要です。とりわけ枕については首や肩のコリの原因になっていることも考えられますので要注意です。
一般的には高すぎる枕が肩こりの原因になっているとも言われています。あごが上がり、後頭部が下がるやや低めの枕がよいとされていますので、タオルなどを利用して調節してみるといいでしょう。
睡眠不足解消の裏技とは
アメリカのハーバード大学医学大学院の研究結果によると休日に睡眠時間を余分にとることによって平日の睡眠不足を補うことができるということがわかってきました。
ただし、これは不足した睡眠時間という負債を返す行為で睡眠時間を貯金するということはできないとのことで、いわゆる寝だめには当たらないようです。
また、休日にしっかり睡眠時間をとることで睡眠不足が解消できると言っても一気に補うことはできません。
一気に5時間も7時間もの睡眠を補ってしまうと体内時計に乱れが生じて、睡眠のリズムも乱れてしまいます。せいぜい2時間程度睡眠時間を長くする方法がお勧めです。
昼寝や仮眠も有効ですが、体を立てた状態で20分以内に止めるのが睡眠のリズムを崩さないために賢明です。日中、ほんのわずかな時間、目を閉じるのも脳にとっては大切な休息になります。
まとめ
こうして解消、睡眠不足が原因の頭痛
なぜ睡眠不足が頭痛を引き起こすのか
睡眠不足が体に及ぼす影響
睡眠の質を高める方法
睡眠不足解消の裏技とは