子宮頸がん ブログ は子宮頸がんになった方やそのご家族、近親者の方が日記のような形で記録し、更新しています。その内容は症状や病状、治療内容、費用や生活、周囲の人たちとの関わりなど多岐にわたります。
子宮頸がんブログに学ぶこと
子宮頸がんブログとは
ブログは本人やその関係者により管理され、日記のように更新される個人による情報発信サイトです。インターネットというツールを使い、自由にそして率直な言葉で綴られたメッセージです。
子宮頸がんのブログは、子宮頸がんになったご本人やそのご家族などにより内容が更新されます。その内容は自身又はご家族や大切な人の病状、治療内容、日々の変化、気持ち、思いなどが綴ってあります。
子宮頸がんは女性なら他人事ではない
子宮頸がんは生理が始まった女性なら誰でもなる可能性があります。近年では発症率が増加傾向にあり、20年前の約2倍と言われています。好発年齢は25歳~40歳で、HPVというウイルスに長期感染することにより子宮頸がんになります。
2013年に産婦人科学会で発表された7,000人規模の調査によると現在の日本女性の約40~50%はHPV陽性であると報告されています。HPVに感染したすべての女性が子宮頸がんになることはありませんが、2人に1人は予備軍であるといえます。
2人に1人はHPV陽性ということは、4人家族で父、母、長男、長女の家庭で長女の生理が始まっていれば、確率的には母か長女のどちらかは子宮頸がん予備軍です。
日本人の子宮頸がんへの認識
現在ではHPVに対するワクチンが開発され、子宮頸がん検診も充実しており、早期発見、早期治療をすれば子宮頸がんは怖くないと言われています。しかし、今、この文章を読んでいるあなた、またはあなたの大切な人は早期発見、早期治療できていますか?
子宮頸がんワクチンは、その有効性が認められていますが、副反応による問題があるため、現在のところ任意による接種となっています。そして、ワクチンを打っても発がん性の高いHPVにのみ予防効果があり、その他のHPVには予防効果がありません。また、その効果は一生続くものではなく、効果がどの程度持続するのかまだわかっていません。
次に子宮頸がん検診についてですが、日本の子宮頸がん検診受診率は非常に低く、欧米では70%以上であるのに対し日本では20~30%です。
2人に1人が子宮頸がん予備軍であり、ワクチンだけでは予防できないにもかかわらず検診受診率は30%以下である。この現実が日本人の子宮頸がんへの認識の表れではないでしょうか。
子宮頸がんに関心を持ってください
子宮頸がんのブログは大切な人たちの記録です。「私、子宮頸がんになりました。まだ幼い子供がいます。」「妻が子宮頸がんになりました。余命0ヵ月と宣告されました。」「妹が子宮頸がんと言われたようです。どう声をかけたらいいか悩みます。」「母が子宮頸がんと言われました。母との楽しい日々を記録したいと思います。」
親、兄弟、家族、最愛の人とともに暮らしていた日常に突然暗い影を落とす子宮頸がんという宣告。早期発見、早期治療ができればこの暗い影も短期間で払拭することができるでしょう。
しかし、早期でなかった場合、病巣切除のための子宮や卵巣などの摘出手術、抗がん剤による治療など、時間的経済的な負担、精神的肉体的な痛手を負うことになります。
もし、今、この文章を読んでいるあなたに、大切な母、姉、妹、妻、娘、友人がいたら子宮頸がん検診を受けるように伝えてください。もし、あなたに大切な父母、兄姉、妹弟、夫、息子娘、最愛の人がいたらその人たちのためにあなたは必ず子宮頸がん検診を受けてください。
そして、一度でもかまいません、子宮頸がんのブログを閲覧してください。
子宮頸がんブログは道しるべ
ご自身の記録、大切な人の記録をブログという形で残し情報発信する。目的はそれぞれあると思いますが、同じ思いをされている方は多く、子宮頸がんブログを読み、勇気や希望をもらっている人がいます。
子宮頸がんを経験した人にしか分からない内容が綴られており、新たに子宮頸がんになった後進への道しるべとなっています。
まとめ
子宮頸がんブログに学ぶこと
子宮頸がんブログとは
子宮頸がんは女性なら他人事ではない
日本人の子宮頸がんへの認識
子宮頸がんに関心を持ってください。
子宮頸がんブログは道しるべ