関節リウマチは、免疫異常が原因とされている病気で、30-50代の女性で多く発症しています。非常に激しい痛みや倦怠感が慢性化しているため日常生活でも支障が出ています。
病状を悪化させないために、そして少しでも辛い痛みを和らげるために、 リウマチ に効果があるとされている 食事 をいっしょに検証してみましょう。
関節リウマチの方必見!効果のある食事を積極的にとりましょう!
カルシウムとビタミンD
関節リウマチの方は、骨粗しょう症になりやすいといわれています。それは、炎症を抑えるための薬剤とくにステロイドを服用されている方に多く、ステロイドの副作用として骨が弱くなり骨粗しょう症になりやすいといわれているためです。
また、関節リウマチでは、関節そして骨が破壊されてゆきますので、骨粗しょう症や骨折を予防するためにも、積極的にカルシウムそしてビタミンDを取ることが大切です。
カルシウムは、乳製品、魚、ほうれん草、小松菜、緑黄色野菜、海藻類に、そしてビタミンDは、魚、きのこ類に豊富に含まれています。
タンパク質
関節リウマチでは、非常に激しい痛みや倦怠感が常につきまといます。そのため、ちょっとした動作も苦痛になり、日ごろから運動不足になりがちです。
でも、ずっと運動をしないでいると、身体はどうなるのでしょうか?筋肉が減り、当然筋力が低下してしまいます。歩くことすら億劫になる、寝たきりなる、そんなの嫌ですよね。現在、痛みがあっても、無理をしない範囲で、日ごろから身体を動かすことがとても大切です。
そこで、筋肉を作るのがタンパク質です。タンパク質は、肉、魚、乳製品、大豆製品に多く含まれています。特に魚のなかでも青魚といわれる、いわし、さんま、さば、には関節の炎症を抑える働きをもつEPAが豊富に含まれているので、筋肉に必要なタンパク質だけでなく、関節の痛みを抑制する効果も期待できますので、おおいに食べましょう。
鉄分
関節リウマチの方には貧血の方が多くおられます。貧血になると、赤血球中のヘモグロビン値が減少し、同時に鉄欠乏が起こっています。ヘモロビンは、鉄を含むヘムという赤い色素、そしてタンパク質によって構成されています。
しがたって、貧血の方は、ヘモグロビンの材料となる鉄分を積極的にとることが必要です。鉄分は、レバー、ひじき、貝類、ほうれん草、小松菜、緑黄色野菜に豊富に含まれています。
身体を温める食事
関節リウマチは免疫異常が原因とされていますが、身体や手足が冷えやすい方の多くでも関節の痛みに悩んでおられます。そこで、身体を温める効果のある食事を積極的にとり、体温上昇を助ける食事が必要です。
多くの野菜、果物、穀物、豆類に含まれるビタミンCとEは、冷え性に効果があることで知られています。ビタミンEは血行を良くし、ビタミンCは前述の鉄分の吸収をよくします。かぼちゃ、たまねぎ、にんにく、ねぎ、赤唐辛子、しょうが、大根、かぶ、ごぼう、白菜、ピーマン、しそ、にんじん、ブロッコリー、イモ類、豆類などは身体を温める効果があります。
しかし、夏野菜あるいは生で食べると体温を下げてしまう食材もありますので注意してください。きゅうり、トマト、なす、セロリ、レタス、もやし、おくら、生キャベツなどです。夏野菜を好きな方も大勢いらっしゃいますので、できれば煮たり炒めたりして火を通してから食べてください。
どの野菜でも、生で食べると身体を冷やすといわれていますので、冷えが気になる方は調理方法を工夫してみてください。
バランスよく取ることが肝心です
どれも効きそうだから、早速、あれも!これも!となると、摂取過剰になりがちですし、全部を一度に取ることはとても大変ですので、4項目の栄養素のなかの、それぞれまず1つずつを選んで、それらを必ず含めた食事メニューをつくると、うまくバランスがとれます。
毎日組み合わせを考えることで、調理も楽しくなりそうです。日ごろの辛い痛みからストレスになっているので、毎日の食事を工夫することで生活の質の向上を図り、同時に少しでも辛さが和らぐように、積極的に食事療法を取り入れたいですね。
まとめ
関節リウマチの方必見!効果のある食事を積極的にとりましょう!
カルシウムとビタミンD
タンパク質
鉄分
身体を温める食事
バランスよく取ることが肝心です