黄体機能不全 は、黄体ホルモンの分泌が悪くなる病気です。不妊症の原因にもなるため、出産を望む女性にとっては改善が望まれます。食事や運動による根本的な体質改善が重要ですので、 サプリ を取り入れ、食事だけでは不足する栄養素を補いましょう。
黄体機能不全を改善するサプリの成分
サプリ選びの前に病気を知りましょう
食事だけでは不足しがちな栄養素を補うものですので、サプリを選ぶためには、まず病気のことを知る必要があります。
黄体機能不全は、その名前の示すとおり黄体機能が低下する病気です。黄体機能が低下すると、具体的には黄体ホルモンの分泌が悪くなり、子宮内膜が厚くならず妊娠しにくくなります。
基礎体温を付けて高温期が短い・高温期と低温期の体温の差が少ない場合や、生理前の熱っぽさを感じないといった症状があれば黄体機能不全を疑います。
ここで黄体ホルモンが不足する原因は、その元となる卵胞刺激ホルモンと黄体形成ホルモンが不足することにあります。また、このようなホルモンバランスの乱れを引き起こす原因には自律神経の乱れが挙げられます。
このことから、黄体ホルモンの分泌を促す、黄体ホルモンの元となるホルモンの分泌を促す、ホルモンバランスの乱れを整える、自律神経の乱れを整えるといった効果が期待できるサプリを選ぶ必要があることが分かります。
黄体ホルモンの分泌を促すチェストツリー
チェストツリーは、ヨーロッパでは古くから利用されてきた薬用植物です。ドイツでは黄体機能不全をはじめ無月経など、女性特有の病気の薬として認められているものです。
チェストツリーが黄体ホルモンの分泌を促す理由は明確になっていませんが、黄体ホルモンの分泌量を正常化したという臨床結果があります。
チェストツリーの服用にあたっては効果が現れるまでに時間がかかるため、長期間摂取する必要があります。また、もうひとつの女性ホルモンである卵胞ホルモンの分泌を促すサプリは多くありますが、黄体ホルモンそのものの分泌量を促す成分は少ないため、黄体機能の改善には積極的に取り入れたい成分です。
黄体ホルモンの元を作るマカ
マカは南米の植物であり、チェストツリー同様、インカ帝国時代から薬効が認められてきた食品です。近年、日本では男性の精力剤といったイメージが強いマカですが、血行促進やホルモンバランスを整えるといった女性に有効な効果もあります。
また動物実験のデータによると、マカには卵胞刺激ホルモンと黄体形成ホルモンの分泌量を増加させる効果があり、黄体機能の改善に有効であると言われています。
黄体機能の改善から妊娠に至るまで有効な葉酸
自律神経の乱れを引き起こす主な原因はストレスですが、自律神経の乱れによってホルモンバランスも崩れるため、この2つは表裏一体の問題と言えます。
ストレスや自律神経の乱れに有効な成分にはビタミンやカルシウムなども挙げられますが、女性特有の不調全般に有効な成分として葉酸が挙げられます。不妊治療中の方や、妊娠を経験した方には実際服用したという方も多いでしょう。
葉酸はビタミンBの一種です。葉酸は赤血球を作るために必要な材料であり、また細胞分裂に必要な栄養素でもあるため、細胞分裂が盛んな胎児の成長をサポートしてくれます。
妊娠初期の方に葉酸の摂取がすすめられる理由は、葉酸のこのような働きが、胎児の先天性奇形の発生リスクを軽減するからです。
また、葉酸には夜眠れない、発汗といった自律神経の乱れによる症状を改善する効果もあります。葉酸は、黄体機能の改善に有効であるだけでなく、その先の妊娠を目指す方にも強力なサポートとなる栄養素です。
サプリは正しく選びましょう
黄体機能の改善に有効な成分をご紹介して参りましたが、これらの成分は、1成分のみを摂取するより、他の成分と同時に摂取することで、より良い効果を得ることができるものもあります。
たとえば葉酸にはビタミンB12と共に血液を作る作用があるため、葉酸サプリにはビタミンB12が配合されているものが多くあります。
また、サプリは食品であるため、政府や医療機関が審査し認可しているものではありません。自分自身がパッケージに記載されている成分や容量、不要な成分が入っていないかを確認して選ぶ必要があります。
稀なこととは言え、体に合わないハーブなどを摂取した場合は副作用が起こることもあるため、サプリを選ぶ際は注意しましょう。
まとめ
黄体機能不全を改善するサプリの成分
サプリ選びの前に病気を知りましょう
黄体ホルモンの分泌を促すチェストツリー
黄体ホルモンの元を作るマカ
黄体機能の改善から妊娠に至るまで有効な葉酸
サプリは正しく選びましょう