近年専用シートが商品化されるほど、女性にとっておりものに関しては人には聞きづらいという点で悩み抱えている人も多いと思います。 おりもの の状態もさまざまで臭いがあったり 粘り があったりした場合病院に相談すべきなのか悩みます。
今回はおりものを紹介します。
おりものの色や粘り気、臭いチェックで健康管理!
おりものとは?
まずおりものとは分泌されること自体問題ないことなのでしょうか。おりものは年齢を重ねるごとに分泌量が減ってくるものの全く分泌がないということは体に何らかの問題があるというサインになります。
膣が乾燥していると雑菌が入りやすくなって病気を発症しやすくなります。それを防ぐために膣にうるおいを保たせているものがおりものになります。おりものの分泌は女子が第二次性徴を迎えるころからはじまるといわれています。
第二次性徴とは女子では7歳半ころから10歳ころを指し、乳房が大きくなる、皮下脂肪がついて体つきに丸みを帯びる、陰毛が生えるなど体の変化が起きる時期をいいます。
おりものは妊娠に大きく役立っています。
エストロゲン(女性らしい体作りや自律神経、皮膚、脳や感情の働きに大きくかかわってくるホルモン)が子宮と膣をつなげる子宮頸管(しきゅうけいかん)からの分泌液を増やすことによっておりものの分泌量も増えて妊娠しやすい状況を作り出します。
また妊娠中も細菌から胎児を守るためにおりものの分泌量が増えます。おりものの分泌はカンジダ真菌や大腸菌などの細菌の増殖を避けるために重要な役割を果たしているのです。正常なおりものの状態は透明や白っぽい色合いで卵白のように少し粘りがあります。
おりものの状態によって病気の可能性も?!
おりものの量の変化は正常時であっても違いがあります。エストロゲンの分泌が増える排卵日の前後から生理開始時までがおりものが多い期間といわれています。おりものの状態が透明で卵白のようであれば、この時期は量が多くても問題はありません。
何か病気の疑いが考えられる場合のおりものは、色や量、臭いの点で正常時と異なってきます。もしおりものの量が多いだけでなく黄色っぽい場合は卵巣機能が低下していて膣炎などの炎症を起こしている可能性が考えられるため病院で診てもらうことをお勧めします。
おりものが白っぽく酒粕のようにぽろぽろとしていたり粘り気が強い状態のほかに、膣付近のかゆみや赤みがある場合は、膣内に存在するカビの一種であるカンジダ菌が増殖して膣カンジダを発症している疑いがあるため病院で診てもらいましょう。
不透明で白っぽかったり、青みがあって膿のようなおりものの場合は感染症の可能性があります。また茶褐色で臭いが強い場合は何らかの原因で出血がみられたり、がんなどの可能性も考えられますので必ず病院で診てもらいましょう。
膣カンジダは女性の5人に1人は経験するといわれるほど女性にとって身近な病気です。この病気だけに関わらず体調の変化を敏感に感じ取るためにも、自身のおりものの状態確認を習慣づけることが必要かもしれません。
更年期のおりものとは?
更年期とは女性の生理が閉止する前後の数年間をいい、主に40代後半から50代後半を指します。更年期は妊娠可能な時期から不可能な時期に移行する期間であってホルモンの分泌も大きく変わります。
この時期の体の変化はいわゆる更年期障害といって、そのホルモンが原因で生理周期や生理期間が乱れ始めて、そのほかにも体のさまざまな箇所に異常が起きたり、精神的にも非常に不安定になりがちな時期となります。
更年期障害の症状の出方は人それぞれで、ほてり、疲労感、異常な発汗、冷え、不安、不眠、倦怠感、集中力低下などが最も多い症状といわれていますが、中には症状の出方が強く外出もままならず、うつ病などの精神疾患を発症して寝たきりや入院を伴ったり薬を処方される場合もあります。
ホルモンに関係するおりものに関しても、この更年期はそれまでのおりものとは様子が異なってきます。更年期になるとホルモンの分泌がどんどん弱まってくることでおりものの分泌も少なくなってきます。
そのためおりものによって膣を守っていたこれまでとは違い、色も茶褐色や黄色に近い色になってベタベタした粘りを感じるようになります。さらさらとした液体でなくなって乾燥に近い状態になることで雑菌が発生、増殖しやすい状態が起こりやすくなります。
雑菌が増殖すると強い臭いを発生することになるので、おりものシートなどを使って下着をできるだけ清潔に保つことが病気発症の予防になります。
まとめ
おりものの色や粘り気、臭いチェックで健康管理!
おりものとは?
おりものの状態によって病気の可能性も?!
更年期のおりものとは?