オリモノとは体を守るための役割と排卵期に受精を助ける役割を持っています。排卵期には量が増え、その後は減りますが生理直前にはまた量が増えます。
また、 オリモノ のニオイや量、色の 変化 から疑われる病気が見つかることもありますので、普段から自分のオリモノについて知っておくことが大切です。
オリモノの変化からみる女性のからだ(前編)
オリモノとは
オリモノとは子宮内膜や子宮頸管の分泌物、膣壁からの分泌液や古い細胞などが集まった粘液、バルトリン腺や皮脂腺、汗腺からの分泌物などが混じりあったものです。膣内のうるおいと清潔を保ち、細菌などが子宮に侵入することを防ぐ自浄作用と、受精の手助けを担っています。
オリモノの周期と状態
オリモノにも生理と同じように周期があります。その周期によってオリモノの量や状態が変化します。はじめに、生理直後のオリモノは粘り気がなく、サラッとしています。もっとも量が少なくなりますが、残った経血とオリモノが混じって茶色っぽい状態でニオイは少し強めです。
次に、排卵前には排卵期に向けて、オリモノの量は少しずつ増えていきます。サラサラとしていて粘り気がなく、白からクリーム色のオリモノがみられます。
そして、もっともオリモノの量が多くなるのが排卵期となり、とろみがある卵の白身のような状態の透明なオリモノが見られますが、ニオイは強くありません。
そして、排卵後にはオリモノの量はピークを過ぎて次第に減少していきます。粘性があり、白濁した状態で下着につくことが気になりやすい時期でもあります。
それから生理前になると量は再び増えていき、ニオイも強くなっていきます。排卵後から同じく、粘性があり、白濁した状態のオリモノが見られ、少量の血液が生理の数日前から混じることもあります。
年齢によるオリモノの量の変化
女性ホルモンと深い関わりがあるオリモノは年齢により変化していきます。
まず、初潮から10代の頃は初潮を迎える頃より女性ホルモンの分泌が高まることから徐々に量は増えていきますが、女性ホルモンの分泌が不安定なため、増えたり減ったりします。
次に20代から30代では女性ホルモンの分泌がピークを迎えることにより、もっとも量が多くなります。
そして30代から40代になると女性ホルモンの分泌が減少し、それにともなってオリモノの量も減っていきます。
閉経から2~3年後には女性ホルモンの分泌はほとんどなくなり、オリモノはほとんど分泌されなくなります。また、妊娠時期には細菌から胎児を守るためにオリモノの量は多くなります。
まとめ
オリモノの変化からみる女性のからだ(前編)
オリモノとは
オリモノの周期と状態
年齢によるオリモノの量の変化