口の中にできる口内炎は、食事や発音が不自由になるなど、つらいものです。口内炎ができる原因はさまざまだと言われていますが、偏った食生活による ビタミン 不足も原因となることがあるようです。
口内炎 の改善や予防のために必要な栄養素と具体的な 食べ物 をご紹介いたします。
口内炎の改善や予防に必須なビタミンはどんな食べ物に?
口内炎とは
口内炎は頬の内側や歯茎などを含む口の中やその周辺に起こる炎症のことです。歯茎にできれば歯肉炎、舌にできれば舌炎、唇にできれば口唇炎などと口内炎ができる場所によって呼び分けられています。患部は粘膜がえぐれて穴になったり、水泡になったりします。
口内炎の原因はさまざまですが、代表的な原因は疲労や免疫力の低下・ウイルスや細菌の増殖・物理的な刺激の3つだと考えられています。以下にこの3つの原因別の口内炎についてご紹介いたします。
アフタ性口内炎
最も一般的に多くみられる口内炎は「アフタ性口内炎」と呼ばれるもので、ストレスや過労による免疫力低下や睡眠不足、ビタミンB2などの栄養不足などが原因になっていると考えられています。
2~10㎜の丸くて白い潰瘍が頬の内側・唇の内側・舌・歯茎などにでき、通常、10日~2週間ほどで自然治癒し、痕は残りません。
小さな潰瘍が繋がってしまうことはありますが、範囲が広いときや何度も再発するときにはベーチェット病など他の病気の症状である場合がありますので注意が必要です。
ウイルス性口内炎
単純ヘルペスウイルスが原因の「ヘルペス性口内炎」や真菌の一種のカンジダ菌の増殖が原因の「カンジダ性口内炎」などウイルスや細菌が原因の口内炎もあります。
ウイルス性口内炎は口の粘膜に多くの小水疱ができて、破れてただれることがあります。発熱や強い痛みを伴うことがあるのが特徴です。
カタル性口内炎
入れ歯や歯科矯正の器具が接触したリ、頬の内側を噛んでしまったりした際に細菌が増殖したリ、熱湯や薬品の刺激によって生じるのが「カタル性口内炎」です。
潰瘍の境界がはっきりしないのが「アフタ性口内炎」との違いです。粘膜が赤く腫れたり、水泡ができたりします。口臭が発生したリ、口の中が熱く感じられたりすることもあります。
口内炎を予防する栄養素とは
上述のように口内炎の中で最も多い「アフタ性口内炎」は「ウイルス性口内炎」や「カタル性口内炎」のようにはっきりと原因を特定できるものではありません。口内炎ができてしまってから過労や睡眠不足に気づくこともあることでしょう。
さまざま考えられる原因の中でも偏った食生活によるビタミン不足は、口内炎を予防する上でも重要な観点です。
ご存知のようにビタミンB2が不足すると口内炎になりやすいと言われています。ビタミンB2には皮膚や粘膜、爪などの健康を維持する働きがあります。
また、同じビタミン群の中でもビタミンB6は脂肪の代謝や免疫機能の維持にかかわっており、皮膚や粘膜を維持する働きがあります。ビタミンCはコラーゲンを合成し、皮膚を健康に保ち、出血を防止する働きがあります。
反対にアルコールやタバコ、糖分の多い物はビタミンを破壊し、刺激の強い香辛料や熱い食べ物は粘膜の傷口を刺激して、痛みを増大させてしまいます。
口内炎を改善・予防する食品とは
ビタミンB2には皮膚や粘膜を守る他に炎症の痛みを和らげたり、脂質の代謝を高めるなどの働きがあります。ビタミンB2を多く含む食品にはウナギ・卵・魚肉ソーセージ・レバー・ほうれん草・海苔・しいたけなどがあります。
ビタミンB6はタンパク質をアミノ酸にするために必須の栄養素です。身体だけでなく精神状態をよくするセロトニンという脳内物質を作り出すこともよく知られています。
ビタミンB6を多く含む食品にはまぐろ・ニンニク・鶏ささみ肉・レバー・キャベツ・大豆・かつおなどがあります。
ビタミンCには上述のように皮膚を健康に保つだけではなく、口の中の免疫力を高める働きや抗ストレスホルモンを作り出す働きがあります。できてしまった口内炎を早く治す働きもあると言うことができます。
ビタミンCを多く含む食品はブロッコリー・カリフラワー・ピーマン・アセロラ・柿・グレープフルーツ・レモンなどです。ご存知のようにビタミンCは熱に弱いので、加熱時間を短くする工夫をして摂るように心がけましょう。
まとめ
口内炎の改善や予防に必須なビタミンはどんな食べ物に?
口内炎とは
口内炎を予防する栄養素とは
口内炎を改善・予防する食品とは