標準の月経量ってどれくらい?いったいどれくらいが正常値なのか目安がちょっと難しいですね。月経の量には個人差がありますが、異常に量が多い場合は 過多月経 といわれています。
病気なのでしょうか?過多によって起こる身体的支障はあるのでしょうか?いっしょに検証してみましょう。
まずは原因の特定を!過多月経で悩む多くの女性たち
月経の量
ご自身の体験からご存知の方も多いはずですが、月経の量は、初日、中日そして最終日まで常に一定ではありません。正常な月経の量とされているのは、毎月トータルで約50-100グラムといわれています。毎回量を測るわけにもいきませんので、量が多いといわれている目安をご紹介いたします。
ナプキンを1時間ごとに交換しないといけないくらいの量である(通常はナプキンは交換せずに2時間もつといわれています)、大きなレバー状の血塊が頻繁に混ざっている、量の多い期間が8日以上継続する、です。
いかがでしょうか?具体的な数値よりも、わかりやすいですね。これらの3つがあてはまるようなら、「過多月経」です。
原因1
特定の原因がなく、体質といわれている場合があります。多くの方は10代(思春期)にホルモン分泌が異常になっていることから月経の量が多くなる傾向があります。
この場合は、20代になると量が減ってゆき次第に落ち着き、正常な量になってゆきます。しかし、20代になってもずっと過多のままで、その原因が特定できない場合も多くあります。
原因2
病気が起因のケースがあります。20-30代では「子宮内膜症」、30-40代では「子宮筋腫」が原因となって過多が起こっているケースです。
最近では、ストレスが原因によりホルモン分泌が乱れ月経の量が多くなるケースもあります。ストレスが起因の場合は、限定的で、2、3ヶ月で量が正常になります。
しかし、20代になっても量が落ち着かない方は、一度専門医を受診し、原因を特定しなければなりません。病気が起因であれば、まず根本となる病気の治療を優先させます。
過多月経による貧血
過多月経に悩む方は、日本で約600万人といわれています。一番多い年代が30-40代で、前述のように子宮関連の病気が起因の場合もあれば、体質や原因不明の方も多くいらっしゃいます。
月経は、子宮内膜が剥がれ落ち血液といっしょになって体外へ排出される作用ですが、これにより貧血になる方が多く、重度の貧血であれば日常生活にも支障が出るほどです。
貧血では血液中の赤血球のヘモグロビンが少なくなっています。酸素を運搬する働きをしているのがヘモグロビンですので、この数値が少ないと、疲れやすい、めまい、立ちくらみ、息切れ、頭痛、動悸、顔面蒼白、耳鳴り、といった症状が常に起こるため辛い状況になります。
食事療法
貧血では鉄欠乏が起こっているため、食事療法が勧められており、また鉄材を補給するため処方薬を服用することも推奨されています。
タンパク質はヘモグロビンの材料で、肉、魚、卵、大豆製品、乳製品に多く含まれています。鉄分はタンパク質そしてビタミンCと一緒に摂取すると吸収率が高まるといわれています。
鉄分が多い食品は、レバー、納豆、ほうれん草、小松菜、ひじき、マグロ、かつお、などです。また、ビタミンCは新鮮な野菜そして果物に沢山含まれています。葉酸も赤血球の材料になりますので、レバー、卵黄、大豆製品、ほうれん草、ブロッコリーなどを積極的にとりましょう。
優れものナプキンでいつも安心
体質や原因不明で過多月経になっている場合、貧血といった身体的支障に悩まされるだけではなく、多い量にどう対処するか?といった問題がつきまといます。外出もままならない!就寝中も安心できない!いつもモレてしまう!毎回こうでは精神的にも不安になりますね。そういった方たちは、ナプキンの重ねづけなどで工夫して過多に対処しています。
現在、様々なタイプのナプキンが市販されており、長時間専用のロングタイプ、ショーツ一体型タイプなど、カバー力が優れたものがありますので、これらを積極的に使用して対処されています。毎月のことですが、できるだけ不快感や不安感をなくして、女性の身体と生命のための大切な働きを担う月経と上手につきあいたいですね。
まとめ
まずは原因の特定を!過多月経で悩む多くの女性たち
月経の量
原因1
原因2
過多月経による貧血
食事療法
優れものナプキンでいつも安心