女性ホルモン が分泌されていると「お肌が綺麗になる」、「太りにくい」と言われたり、「女性らしい体つきになる」などと言われたりしていますが、実際のところはどうなのでしょうか。どんなものにも良い面と悪い面があるはずです。
女性ホルモンの本当のところを知り、ホルモンバランスを整えて快適に生活しましょう。
女性ホルモンのバランスを整えて、快適な生活を
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女性ホルモンとは何か?
何かと「美容にいい」、「きれいになる」とうたい文句の多い女性ホルモンですが、女性ホルモンとは一体どのようなものなのでしょうか。世間には女性ホルモンをたくさん分泌するには?といった記事も見かけますが、実際のところはどのような状態がよいのでしょうか。
女性ホルモンとは、月経リズムに合わせて周期的に分泌される二つのホルモンをさします。1つはエストロゲン、もう1つはブロゲステロンです。
代表的な女性ホルモン、エストロゲン
エストロゲンは思春期より分泌がはじまり、乳房を発達させる働きがあるため、よく女性らしい体つきなるための美のホルモンといわれています。卵巣内の卵胞の発達させ排卵を促すのもこのホルモンです。
エストロゲンにはそれ以外にも様々な作用が報告されており、太りにくくするような働きや、動脈硬化の抑制、心筋梗塞の抑制なども知られています。
これだけだと、良いことづくめのように見えるため、女性ホルモンをたくさん分泌させよう!という記事が巷には出回っていますが、乳房を発達させ卵巣を刺激するエストロゲンは、乳がんや子宮がんのリスクをあげるホルモンでもあります。
妊娠への準備を促すプロゲステロン
一方のプロゲステロンとは黄体で作られるホルモンで、排卵後に受精卵が着床するための準備を子宮内に促進させるホルモンです。
子宮内膜や子宮筋への効果もあれば、血糖値を正常にする働きや利尿作用も持ち合わせており、新陳代謝には必要なホルモンだといわれています。
しかし、生理前によくある、ニキビの増加や眠気などはこのプロゲステロンが原因であるため、エストロゲンに対して不美人ホルモンなどという呼び名も存在しています。
アメリカではサプリメントとしての利用が多く、骨粗鬆症や更年期障害、生理不順等に効くとされていますが、医学的に効果が保証されているものはあまりなく、ホルモン治療には是非が問われているのが現状のようです。
美人ホルモンは多い方がいいの?不美人ホルモンは少ない方がいいの?
美人ホルモン、不美人ホルモンと言われる二つの女性ホルモンですが、美人ホルモンなら多くてもいいし、不美人ホルモンなら少なくて良いというものではありません。
先にも述べたように、美人ホルモンは女性ならではのがんのリスクを高める効果もありますし、不美人ホルモンには新陳代謝には不可欠です。大事なことはどちらのホルモンも「適度」に分泌されることなのです。つまり、「ホルモンバランス」をよくすることなのです。
どうすればホルモンバランスが整うの?
健康で美しくいるためには、二つの女性ホルモンがバランスよく分泌されていなければなりません。では、どうすればホルモンバランスは整うのでしょうか。
ホルモンバランスの乱れの原因には大きく3つあると言われています。1つは自律神経の乱れ、2つ目は卵巣の疲労、3つ目はセロトニン不足です。
めまいや肩こり、手足の冷えなどが強い場合には自律神経が乱れていることが多いため、体を温めて血行を良くすることをおすすめします。
卵巣が疲労している場合には生理関連や便通関連のトラブルが増えてきます。そのような場合には、魚や魚の卵、モロヘイヤやカボチャなどに多く含まれるビタミンEや果物に多いカリウムが良いと言われているようです。
セロトニン不足のときは憂鬱な気分になることが多く、不眠症などに陥りやすくなります。バナナやチーズなどによく含まれるトリプトファンが効くと言われています。
どの場合にも共通して言えるのは適度な運動はホルモンバランスの調整によい、ということです。健康的な生活を心がけましょう。
まとめ
女性ホルモンのバランスを整えて、快適な生活を
女性ホルモンとは何か?
代表的な女性ホルモン、エストロゲン
妊娠への準備を促すプロゲステロン
美人ホルモンは多い方がいいの?不美人ホルモンは少ない方がいいの?
どうすればホルモンバランスが整うの?