認知症という言葉を聞くようになって久しいですが、認知症といえば高齢者がかかるものと思う人も多いと思います。しかし、 若年性認知症 といって比較的若い人がなるものもあります。
若いというのは何歳くらいなのか、そしてどんな 初期症状 なのか、ポイントをご紹介します。
若年性認知症かも?初期症状で見逃せない7つのポイント
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64歳以下でかかり、男性に多い
通常、認知症と言えば65歳にかかることが一般的です。年齢が上がれば上がるほど周りも、歳を取ってきたからと最初は驚いてためらってもなんとなく年齢的なことだと受け入れる方向に向かうようです。
しかし、若年性認知症はその「若年性」と言う名前の通り、年齢的に若めの人がかかり、一般的には64歳以下とされています。そして、女性よりは男性の方がかかりやすいと言われています。64歳と言うと企業によれば定年を迎えてない場合もあり、まだ会社で働いている男性もいます。
そのような中で若年性認知症の初期症状を見逃さないことは非常に重要になってきます。
よく知っているはずのことがわからなくなる
今まで何度も作ったことがあり手慣れた料理を作ってる時に、次にどうすればいいのかわからなくなって考えこんでしまったり、いつも行ってるお店や今まで何度も来たことがある役所や公園などへの道順が突然わからなくなります。
一緒に歩いていてふと足をとめ、どっちに行くべきかわからないような場合は要注意です。また、今自分がどこにいるのか、どうやってそこにたどり着いたかもわからなくなることがあります。
判断力が鈍る
いつの間にか普段なら絶対に買わないような高価な物を買ったり、車の運転中にブレーキを踏むタイミングが遅くなったりと、判断する力が鈍り周りを驚かせてしまうことがあります。
高価な物の購入もですが、車の運転中の判断の遅れが万が一の事故に繋がった場合、運転している本人の問題だけではなくなってしまいます。もしかして若年性認知症かも?と思ったら運転することをできるだけ早く止めたほうが自分のためであり周りのためでもあります。
趣味が楽しくなくなる
今まで、趣味は仲のいい友達とゴルフ、町内会の日帰り旅行には必ず参加といった今まで楽しんでやっていたことが、なぜか楽しめなくなります。
原因のひとつとしては、仲が良く知っているはずの人の名前がすぐにでてこなかったり、旅行に行って現地でなぜそこに自分がいるのかがわからなくなってしまったりして、心の底から趣味を楽しめなくなるからです。
使う言葉に「あれ」「それ」などが多くなる
一生懸命思い出そうとしているのに、人や場所、物の名前が思い出せないという症状も特徴のひとつです。そのため、会話中にやたらと何を言おうか考えている時間が増えたり、「あれ」「それ」などの言葉が増えます。
具体的な言葉が出でこない時は、しばらく待ってあげてそれでも出ない時は「〇〇のこと?」とたすけ舟をだしてみてください。
物の場所がわからなくなる
「あれはどこに置いたっけ?」「なんでこんなところにこれがある?」といった症状も特徴のひとつです。
最近、なぜかいつも物を探しているなと思ったり、ありえない場所からありえない物がでてくる(冷蔵庫から靴下が出てきた等)などの行動が続いた場合は若年性認知症の始まりかもしれません。
身体的な症状
さらに、身体的な症状として頭痛や吐き気などが起こる場合もあります。ただの体調不良かと思ったら若年性認知症の初期症状かもしれません。しかし、頭痛や吐き気だけでは判断ができないので、その他の項目と組み合わせて判断することが大切です。
家族が若年性認知症かな?と思ったら
若年性認知症は、本人はなかなか気がつかないものです。また、家族は知識として知っていても、いざ自分の家族が若年性認知症かもしれないと思ったら、不安になり心配になりますね。
もしもこのような症状が実際に自分の家族に見られたら、家族としてできることは何でしょうか。おそらく病院に行って若年性認知症だと診断を受け、必要なら薬をもらうというのがすぐに思い浮かぶことだと思います。
しかし、それだけではなく薬だけではできない家族ならではのサポートも本人にとっては効果があるものです。まず、若年性認知症とは何かを理解し、本人が自分でできることは何か、そのために家族としてサポートできることは何かを家族で話し合い支えていくことが重要です。
まとめ
若年性認知症かも?初期症状で見逃せない7つのポイント
64歳以下でかかり、男性に多い
よく知っているはずのことがわからなくなる
判断力が鈍る
趣味が楽しくなくなる
使う言葉に「あれ」「それ」などが多くなる
物の場所がわからなくなる
身体的な症状
家族が若年性認知症かな?と思ったら