最近日本人は低体温の方が増え、問題になっています。ここ約50年間で体温が0.7~1度近く低くなっています。病気への免疫力も落ちてしまう低体温や冷えは万病のもととも考えられます。
今回は、できるだけ日常の心がけでできる 冷え性 の 改善法 を考えてみます。
できれば治したい冷え性。その改善法とは。
原因は現代の生活様式に由来?
冷え性の主な原因は体内の血行不良です。
そして女性の病気の原因が多くの場合この冷え性とも言われています。その血行不良の理由といえば、運動不足、食べ物の西洋化、間違った入浴法、ストレス、エアコンなど、近代化による便利な我々の生活の仕方に由来するところが多いのです。
女性は男性に比べ筋肉量が少なく熱を作り出す力が弱いうえに、冬場寒い季節には重ね着をしてなるべく室内で動かないなど、活動量が減ってしまっています。また生活様式も機器などの便利なものを多用し簡易になっています。
そして近年パンやパスタなど柔らかい食べ物が多くその影響が問題になり、主な食材となる小麦や乳製品、白砂糖などは体を冷やします。コーヒーなどの飲み物も体を冷やします。
またシャワーだけ、朝だけの入浴法は体を冷やしますし、さらに人間は仕事などで緊張すると交感神経が高まり血管が収縮し、血行が悪くなります。
長時間労働がストレスによる冷えを加速させています。職場や学校は冷房が効きすぎていることが多く、通勤電車、繁華街でもあらゆる場所でエアコンが効きすぎています。
こうした近年の私たちの生活スタイルを見回してみると、冷えが進むのを納得できる点が多いことに気づきます。それならば日頃の心がけで冷えを改善できる方法が見つけられると思います。
冷え性の主な3タイプ
四肢末端型冷え性
手足の先がいつも冷たい。汗をかきにくい。冷えると頭痛がする。
下半身冷え性
腰から下が冷える。上半身にだけ汗をかきやすい。冷えると顔などがほてる。
内臓冷え性
風などに当たると重篤に冷える。全身に汗をかきやすい。疲れやすい。下腹が冷える。
自分でできる改善法を考えてみる
「運動、体操する」
重要なのは、筋肉を動かし血流を良くすることです。下半身には人間の筋肉量のほぼ70%があると言われ、動かすことを心がければ成果がでると言えます。
さらに例えば、第2の心臓と呼ばれるふくらはぎを上下に動かす運動をするだけでも血流量が増え、冷えは緩和されます。ウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動はさらに効果的です。
「体を温める食べ物」
なるべく体を温める食材をとるように心掛けたいものです。体を温める食材はにんじん、ごぼう、かぼちゃ、たまねぎ、しょうがなどの根菜類が代表的で寒い地域でとれるものが多いです。
逆に冷やしてしまう食材はトマト、バナナ、白砂糖、などで温かい南国でとれる食材が多いです。ただ極端に体を冷やす食べ物を排除するのは難しいので、トマトは加熱して食べる、バナナは温かい紅茶と飲む、などしてバランスをとるよう心がけてください。
「飲み物」
意外ですがコーヒー、緑茶は体を冷やします。カフェインが交感神経に働きかけ血管を収縮させてしまうためです。特に夏は飲み物に氷を入れて飲む機会が多いので気を付けてください。コーヒーなどをなるべく白湯に替えるとよいという考え方もあります。
「漢方薬」
漢方薬は体質や症状によって個人ごとに適性が異なるため、必ず専門家と納得する説明を受け開始してください。
飲む期間や効果が現れるのも長期間かかることが多いので、じっくり治したい方におすすめです。煎じたお茶を飲む以外にも、最近は錠剤や散剤もあり取り入れやすくなっています。
「入浴法」
なるべく湯船に肩までしっかり入り、10分位の入浴を目安にしてください。内臓を温め、毛細血管まで血流が良くなることを意識します。温まった入浴後にストレッチ、ツボ押しなどをするのもおすすめです。
「ツボ押し」
痛気持ちいい、位を目安にツボ押しも効果があります。自分にあった部位をさがし、呼吸にも気を付けて少しづつ試していきます。ただ、すごく疲れているとき、また妊婦の方は避けた方がよい場合もありますので本や専門書などを参考に行ってください。
身近な問題だからこそ、取り組んでみる。
たかが冷え、と言っても、もし簡単な方法で改善できるならやはり試してみたいものです。体が軽くラクになった、イライラしない、仕事が集中しやすくはかどる、良く眠れる、などという体験談が多いので、ご自分に合う改善法を見つけて、少しづつでも取り入れてみてください。
まとめ
できれば治したい冷え性。その改善法とは。
原因は現代の生活様式に由来?
冷え性の主な3タイプ
自分でできる改善法を考えてみる
身近な問題だからこそ、取り組んでみる。