鼻うがいとは鼻の穴から洗浄液を入れて鼻腔内の雑菌や花粉などを洗い流す健康法です。非常に効果があると言われていますが、「痛そう」「つらそう」と考えられる方も多いのではないでしょうか。
楽に効果のある 鼻うがい ができる 方法 をご紹介いたします。
痛くない鼻うがいの方法とちょっとしたコツ
鼻うがいの効果
風邪の予防
ご存知のように風邪はウイルスが鼻や喉の粘膜に付着し、体内で増殖して発症します。鼻の内部に侵入したウイルスを早く洗い流すことができる鼻うがいは風邪の予防策として有効です。予防を万全にしたい場合は手洗い・うがいとともに鼻うがいをすることがお勧めです。
花粉症の症状緩和
鼻や眼の粘膜に花粉が付着することが原因でアレルギー症状を起こすのが花粉症です。鼻うがいをすると鼻の奥に付着した花粉を洗い流すことができるので、くしゃみや鼻水などの症状を緩和する効果が期待できます。
副鼻腔炎の予防・症状緩和
副鼻腔炎になると粘り気のある鼻水が鼻の中に溜まっている状態になります。このような場合、鼻の粘膜は細菌によって炎症を起こした状態になっています。
鼻うがいで鼻水を洗い流すことで、粘膜の清潔を保つことは炎症を鎮めるだけでなく、鼻の機能を保つ上でも非常に有効です。
痛くない鼻うがいをするには
プールで鼻から水を吸い込んでしまうと、鼻の奥や耳にツーンとした痛みが走ります。これは水と人間の体液の浸透圧に差があるために感じるものです。体液に近い、生理食塩水と呼ばれる一定濃度の食塩水を用いるとこの痛みは感じることはありません。
自分で生理食塩水を作る場合には、調理用の大さじ1杯(18グラム)の食塩を2リットルのぬるま湯に溶かします。水道水を使用する場合には、必ず一度沸騰させたものを冷ましてから使うようにしてください。
また、作った生理食塩水は24時間以内に使い切ることが衛生上の理由で必要です。
昨今では、鼻うがい専用の洗浄液などもドラッグストアで容易に入手できるようになってきていますので、利用すると便利でしょう。
鼻うがいのし方
洗面器に生理食塩水を入れて、片方の鼻の穴を指で押さえて洗面器に顔を近づけ、反対側の鼻の穴から生理食塩水を吸い込んで、吸い込んだ穴から出します。左右の鼻の穴を同じように洗い流すのを1セットとして3~5セット繰り返します。
生理食塩水を吸い込む際に「エー」と声を出しながら行うと耳への圧力が少なくなるとともに生理食塩水の誤飲も防げます。くれぐれも勢いよく鼻に吸い込まないように、ゆっくり行ってください。
慣れてきたら、鼻から吸い込んだら少し上を向いて、生理食塩水を鼻から口に落とすようにして口から吐き出すようにしましょう。うがいだけでは流しきれないものまで流すことができるので、非常に効果が高いと考えられています。
昨今では、鼻うがい専用の容器なども各種出回っています。ノズルのようなものを鼻に入れて洗浄するような製品もあります。このような容器を使用する場合には、容器の衛生面に細心の注意を払うようにしましょう。
鼻うがいが終わったら、必ずそっと静かに鼻をかんでください。鼻の粘膜や耳を傷める場合がありますから、決して強くかまないように注意してください。
また、鼻うがいの生理食塩水が残ったままで鼻をかむと鼻の粘膜を傷つける原因になることがありますので、生理食塩水を出し切ったことを確認してから鼻をかむようにしましょう。
鼻うがいの注意点
鼻うがいで爽快感が得られると、何回も鼻うがいをしたくなってしまうかもしれませんが、デリケートな鼻の粘膜の保護のために1日に1回にしておきましょう。洗浄しすぎると粘膜だけでなく、粘膜の線毛の機能の低下をまねく危険性もあります。
稀ですが、生理食塩水が鼻の奥に溜まってしまい、寝ている間に出てくる方があるようです。そのような場合には鼻の奥の構造的な問題かもしれませんので、鼻うがいについてかかりつけの耳鼻科医に相談することをお勧めします。
使用する器具や洗浄水の衛生面の管理には十分な注意を払うようにしましょう。
まとめ
痛くない鼻うがいの方法とちょっとしたコツ
鼻うがいの効果
痛くない鼻うがいをするには
鼻うがいのし方
鼻うがいの注意点