女性に多い便秘や美肌に関するお悩み解消のために腸内環境を整えることに取り組んでみえる方は数多いと思います。ところが腸は「第2の脳」と呼ばれているほど人間にとって重要な働きをしている器官のようで、 腸内環境 を 整える ことは想像以上に大切なことなのです。
腸内環境を整えるメリットとその方法についてご紹介いたします。
便秘解消や美肌だけではない腸内環境整えるメリット
腸内環境とは
昨今、腸内フローラという言葉をよく耳にするようになってきました。人間の小腸から大腸にかけてまるで草むら(フローラ)のように腸内細菌がびっしりと存在する様子から名づけられたものです。
人間の腸内にはおおよそ500種類、100兆個の腸内細菌が存在していると言われています。腸内細菌には乳酸菌のような善玉菌と有害な悪玉菌、そして腸内の環境によって善玉菌になったり悪玉菌になったりする日和見菌という3種類があります。
理想的には善玉菌90パーセント、悪玉菌10パーセントというバランスが人間にとってよいとされています。
腸が「第2の脳」と呼ばれる理由
まず、腸は腸内に入ってきたものの良し悪しを判断し、それを記憶するという仕組みをもっていると考えられています。
さらに脳内の神経伝達物質であるセロトニンの95パーセントは腸内で生成されているという報告もあります。また、さまざまな脳内ペプチドというペプチド性ホルモンも生成しています。
緊張による腹痛や下痢の経験からもわかるように脳と腸は密接に繋がっているのです。そして血管や神経が多く集まる腸の状態は脳だけにとどまらず、全身に影響を及ぼすのです。
腸は最大の免疫器官
腸は腸内に入ってきた栄養分を吸収する一方、細菌やウイルスを便として排出するという重要な役割を担っています。
全身の皮膚の200倍の表面積にもなると言われる腸の粘膜には人間の体の全免疫の70パーセントが集中しているのです。腸が最大の免疫器官だと言われるのはそのためです。
腸内環境を整えるには
腸内の悪玉菌は高たんぱく・高脂肪な食品を好みます。悪玉菌を増やさないように肉類などの摂取のし過ぎに注意しましょう。
腸内環境を整える働きがあることでよく知られているのは食物繊維です。食物繊維の中で便通を促すのはりんごやバナナ、きのこ類や海藻類に多くふくまれている不溶性食物繊維です。また、有害物質を体外に排出する水溶性食物繊維は豆類やさつまいも、ごぼうなどに多く含まれています。
善玉菌を増やすにはヨーグルトや納豆などの発酵食品を積極的に摂るように心がけるといいでしょう。
腹筋が衰えると腸の働きが弱くなってしまいますので、ウオーキングなどを日々の日課に取り入れると効果的です。
腸は「第2の脳」と呼ばれるほどの器官です。ストレスで自律神経が乱れることが便秘を引き起こしたりします。それぞれの方に適したストレス解消法を見つけ出すのも腸内環境を整える上で大切なことです。
昨今では善玉菌を増やし、腸内環境を整えるさまざまなサプリメントも販売されています。そのような栄養補助食品の助けをかりるのもいいでしょう。
腸内環境を整えると
まず、便秘が解消されます。悪玉菌の毒素によって腸の動きが鈍くなると便秘になりますが、その結果滞留した便が腐敗することがあります。
この腐敗便の毒素が大腸の血管から全身に運ばれることによって女性の大敵である肌荒れや口臭の原因となりますので、便秘の解消は大きな意味があるのです。
腸が最大の免疫器官であることから、病気になりにくい体になります。腸内環境を整えると風邪をひきにくくなるとか、ガンや脳卒中などの予防にさえ有効であるという報告もあるほどです。
女性にとって嬉しいのは代謝がよくなって太りにくい体になるということでしょう。腸内の腐敗物を分解するために無駄な働きを強いられてきた臓器が本来の代謝の働きをするためだと言われていますが、女性にとっては願ったり叶ったりの効果だと言えるでしょう。
まとめ
便秘解消や美肌だけではない腸内環境整えるメリット
腸内環境とは
腸が「第2の脳」と呼ばれる理由
腸は最大の免疫器官
腸内環境を整えると