髄膜炎は一般的には子どもがかかる病気だといわれています。ならば大人はかからないのかというと、そうではありません。実は子どもよりも 大人 の方が、 症状 がわかりにくく悪化する可能性もあるのが、 髄膜炎 という恐ろしい病気なのです。
大人がかかると恐ろしい症状に!髄膜炎の恐怖。
まずは症状を知ろう
髄膜炎になると、ほとんど風邪と同じような症状があらわれます。体のだるさや、吐き気、高熱頭痛など、下手な医者にかかれば、風邪ですまされてしまうような症状ばかりです。
実際に何件も医者を回って最後の病院で、やっと髄膜炎と診断されたという例は、多くあります。基本的に子供がかかる病気という概念が、大人の髄膜炎の診断を遅くする理由にもなっているようです。
風邪と髄膜炎の症状の違い
髄膜炎と、ただの風邪の症状の違いは、首がポイントとなります。確認するには、まず自分で自分のお腹を見るように、首を曲げてみると確認できます。
首を曲げた際に、首が張ったような感覚や、痛み、肩が凝りまくっているような感覚があったら、髄膜炎の可能性が高いです。もしも子どもなら、痛みを感じるので、首を曲げることができなかったり、嫌がったりします。
大人は痛みに鈍くなっており、普段から肩こりや、首の凝りがひどいとかの症状がある場合は、とてもわかりにくくなり、症状を見逃してしまいがちになるので、十分注意が必要になります。
髄膜炎が恐ろしい理由
髄膜炎が恐ろしい理由としては、普通の病気に比べると気づきにくいこと、進行がとても速いこと、死亡率が高いこと、そしてかろうじて命の危険を免れても、後遺症がひどいことです。
髄膜炎は気づかないでいると、2、3日であっという間に症状が悪化して、最悪の場合は意識障害などに陥ってしまいます。なにしろ、人間の神経の中枢機関と呼ばれる、髄膜に菌が入ってしまうので、簡単にウィルスが全身に回ってしまうのです。
脳が腫れてしまうので、脳に影響を与える後遺症が多くなるのもしかたのないことで、後遺症としては、神経系の障害や痙攣、ひどい人だと手足の壊死による切断など、かろうじて命が助かったとしても、その後の人生に多大な影響を与える後遺症が残ることが髄膜炎の恐ろしい所以です。
髄膜炎の原因と予防対策
一番の予防対策としては、予防接種です。2013年以降の子ども達には、接種が義務付けられています。しかしながら、それ以前の子ども達は予防接種を受けていない人もいるでしょう。
そして大人も髄膜炎が多い地域に関しては、渡航先の国自体が予防接種の証明がないと入ることのできない国もありますので、もちろん大人の予防接種もあります。大人の予防接種は内科のある病院で受けられます。
小児科でも、渡航用ワクチンなどの受付をしてくれる病院もあるようなので、相談してみましょう。ワクチンのお値段は、輸入ものであるか国内ものであるかで、変わってきますが相場が12,000円~23,000円となります。
基本的には今現在大人であれば、誰しも髄膜炎にかかる可能性があるということはおわかりいただけたと思います。
しかも原因となるのはウィルスやカビ、おたふく風邪などの身の回りに身近にある病気からも、髄膜炎に移行する要因となるものがたくさんあるので、完全なる予防対策となると、やはり予防接種しかないようです。
そして、髄膜炎のような恐ろしい病気に移行してしまうのは、常日頃の疲れや、不健康な生活で免疫力が低下している人などに多いので、日常から健康に気を付けて、まずは病気が近寄らない体をつくる心がけが、一番の予防策になります。
まとめ
大人がかかると恐ろしい症状に!髄膜炎の恐怖。
まずは症状を知ろう
風邪と髄膜炎の症状の違い
髄膜炎が恐ろしい理由
髄膜炎の原因と予防対策