うつ病は、誰でもかかる可能性のある身近な病気ですが、こころの病気ということから受診しづらく感じている方が多くいます。しかし、早期発見、早期治療がうつ病の回復に大きく影響します。
そのため、うつ病の専門機関で行われる検査や問診などの内容を知り、うつ病治療の第一歩となる受診をしやすいよう、きっかけをつくることも大切です。
今回は、症状があらわれてから、 うつ病 と 診断 されるまでの流れをご紹介いたします。
症状があらわれてから、うつ病と診断されるまで(前編)
早期発見、早期治療が第一
現代の日本の社会には、ストレスの要因となるものがたくさんあります。そのため、ストレスを感じることなく生活することはとても難しいです。
そのような社会だからこそ、少しくらい体の不調を感じることは当然だと思っていたり、悩みを抱えているのは自分だけではないと自らをふるい立たせ、それがうつ病の症状であるということに気付かない方が多いのです。
また、さまざまな症状に悩まされ、それがうつ病によるものだと気付かず、あらゆる病院を点々としてうつ病の専門機関に受診するのが遅れてしまったり、もしかしたらうつ病かもしれないと感じていても、専門機関を受診しづらいと感じている方もいます。
うつ病は、人それぞれ、さまざまな症状をあらわし、ひどい場合は日常生活に支障をきたすことがあります。しかし、早期発見、早期治療をしうつ病の対策をすることにより、回復できる可能性が高まります。
まだ症状が少ない時期に治療を開始することにより、使用する薬の量や治療期間を減らすことにもつながります。そのため、うつ病を疑う症状があらわれた場合は、少しでも早く専門機関で診察を受けることが大切です。
どのような病院に受診したらよいのか
以前は、精神疾患ということやうつ病に対する偏見が強かった時代もあり、それが受診を妨げている要因でもあります。
うつ病の診断、治療は主に精神科、精神神経科と標榜している病院でおこなっていますが、うつ病が身近な病気であることや世間に受け入れられてきたことにより、受診しやすさを重視する病院が増えてきました。
たとえば、メンタルヘルス科、メンタルクリニック、神経科、神経クリニックと標榜しており、病院名に精神、メンタルなどの言葉を使用していない病院もあります。
また、、心療内科は本来、ストレスなどが原因で起こる心身症を診察、治療する診療科でしたが、うつ病の患者が増えていることから、うつ病の診察、治療も行っている病院がほとんどです。それ以外にも、うつ病は身体症状を伴うことが多いため、かかりつけの内科で相談してもよいでしょう。
風邪などと違い、症状が落着くまでの間、しばらく通院する必要がある場合もあるため、自宅や職場から近いなど通院が便利であり、自分自身が通いやすいと感じる病院に受診することが大切です。
まとめ
症状があらわれてから、うつ病と診断されるまで(前編)
早期発見、早期治療が第一
どのような病院に受診したらよいのか