ストレス社会で生活している私たちは、誰でもストレスが原因となるうつ病を発症する可能性があるといわれています。しかし、生活していくためには、 うつ病 を抱えながらも働くことを考えなければなりません。
そのような方のために、自分自身の症状と向き合いながら無理なく働ける 仕事探し ができる支援があります。
うつ病と向き合いながら仕事探しをするための支援(前編)
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心の風邪を招くストレス
何となく気持ちが落ち込む、身体の不調が続くというような心と身体のあらゆる症状があらわれているにも関わらず、原因となる異常がみつからない場合、うつ病と診断されることがあります。うつ病は悪化すると日常生活に支障をきたすこともあり、適切な治療をおこなう必要があります。
うつ病は、私たちの心や身体をコントロールしている神経伝達物質がうまく働かないために発症すると考えられています。その要因となるのはストレスなのです。
ストレスというと、職場の人間関係や過労などを想像しますが、それだけではありません。健康に関する悩み、家族のこと、生活環境のこと、大切な人を失った悲しみなど、私たちが生活する中で感じるさまざまな感情が、ストレスになってしまうのです。
しかし、同じ生活をしていてうつ病になる方もいれば、ならない方もいます。それは、もともとストレスを対処できる能力が違ったり、ストレスを感じやすい素因が人それぞれ違うためです。
休職が一番の薬
うつ病と診断されると、症状に合わせて抗不安薬や抗精神薬、睡眠導入剤などを使用して症状の改善を図ります。このような薬はあまり即効性が期待できず、効果があらわれるまで薬の調節をおこないます。
しかし、うつ病を発症する方は真面目で責任感が強く、几帳面な性格の方が多い傾向があり、治療をしながら変わらない生活を続けています。そのため、原因となるストレス因子にさらされたままとなり、治療を受けていても症状が悪化してしまう場合があります。
うつ病の治療の中で、最も効果があるのはストレス因子をできるだけ避け、心と身体を休ませることだといわれています。早期のうつ病であれば、薬を使用せずに休養をとるだけでも症状が改善する場合もあります。
しかし、既に働いている方にとっては職場の理解を得たり、簡単に長期休暇を取ることが難しく、症状が悪化してから本格的な治療をはじめる方も少なくないのです。
まとめ
うつ病と向き合いながら仕事探しをするための支援(前編)
心の風邪を招くストレス
休職が一番の薬