ストレス社会と言われる現代社会においてご自身やご家族は言うに及ばず、職場などでもうつ病に悩む方は増える一方です。 うつ病 で 病院 を受診するのはどのようなタイミングで、どのような治療があるのでしょうか。
病院選びのポイントも含めてご紹介いたします。
うつ病の病院選びと受診のタイミング
うつ病とは
うつ病とは身体や精神にさまざまなストレスが重なることによって脳の機能障害をきたしている状態です。
不眠、食欲不振、気分の落ち込み、何をしても楽しくないなどということが続くようであれば、うつ病であるかもしれません。
脳の機能障害ですので、考え方が否定的になってしまい自己肯定感が低くなってしまいますので「自分はダメな人間だ」と感じるようになります。このうつ病特有の感じ方が健康な時であれば難なく乗り越えられていたストレスを乗り越えられなくしてしまうという側面があります。
現在では薬物による治療のほかに認知行動療法なども広く取り入れられてきています。どのような病気もそうであるように早期の治療開始が回復を早めるようです。
我が国では100人のうち3~7人がうつ病経験者であるという報告があります。
近年うつ病の方が増えている理由は、社会や経済環境の厳しさから抑うつ状態になる方が増えている、うつ病に関する認識が広がって昔に比べて受診する方が増えている、うつ病の診断基準の幅が広がっているなどが考えられています。
うつ病受診のタイミング
内閣府による「お父さん、眠れてる?」というキャンペーンを耳にされたことはないでしょうか。
疲れているはずなのに眠れないというのは自覚できるという意味で非常にわかりやすい症状と言えます。睡眠は脳の充電にあたる行為で不眠の方はそうでない方に比べて3年以内にうつ病を発症する確率が4倍高いというデータがあるほどです。
30分以上寝付けない、途中覚醒が度々ある、起床時刻の2時間以上前に目覚めてしまう、熟睡したと感じられないというようなことが続いている場合は専門医を受診するタイミングであるかもしれません。
食欲の低下も重要なサインと言うことができます。食事は何といっても生命を維持するために最も大切なことです。食欲がないという状態が2週間以上続くようであれば、うつ病のみならず何らかの心身の異常を疑ってしかるべきだと言えましょう。
どのような病気もそうであるように、早期発見こそが早期回復への近道です。うつ病の場合、軽い抑うつ状態で受診することによってうつ病を発症する前に心の元気を取り戻すことができる可能性があります。
うつ病の治療
うつ病で病院を受診した場合、休養・薬物療法・精神療法(カウンセリング)などの治療が施されることになります。
人間の体は休ませることによって回復するという力を持っています。脳の機能障害は脳のエネルギーが低下した状態と言えるので、しっかり休むというのが第一義とされます。
うつ病の程度にもさまざまありますので、仕事量を減らすという休み方から休職するという休み方までそれぞれになります。
脳の機能的な不調を軽減する目的で薬が処方されることも一般的です。抗うつ剤とはもともと神経細胞内にあるノルアドレナリンやセロトニンが多くなるように働く薬です。また、うつ病の方は不眠を訴えることが多いので、睡眠導入剤や精神安定剤が処方されることも多いようです。
薬では改善することのできない環境因子や性格の傾向などを見直していこうとするのが、精神療法(カウンセリング)です。
うつ病の病院選びのポイント
うつ病かもしれないと思って病院選びをする時に心療内科なり精神科を受診しようとして困るのは内科などと違って安易に人に尋ねられないことではないでしょうか。
昨今ではインターネットを利用して病院のホームページや口コミなどを事前にチェックすることもできますが、内科等のかかりつけ医がある場合には紹介してもらうのもいい方法だと思います。
「認知行動療法」や「森田療法」、「内観療法」などと種類の多い精神療法はその病院がどの療法に重きをおいているのか、カウンセラーはどのような人なのかなどを事前に知っておくといいでしょう。
非常に体調が悪くなってしまっても通いやすいかどうかも意外に重要なポイントになってきます。うつ病の方は体調に波があることが多いので、最悪の時にも行くことができるということが復活への鍵になるというようなこともあります。
まとめ
うつ病の病院選びと受診のタイミング
うつ病とは
うつ病受診のタイミング
うつ病の病院選びのポイント