今やとても身近な病気ともいえる鬱病ですが、自分には鬱病など全く関係ないと感じている人は多いかもしれません。しかしそんな人も実は鬱病になるリスクを抱えているかもしれません。もし 鬱病 になってしまったらどのように対処していけば良いのか考えていきます。
鬱病は男性より女性のほうがかかりやすい?
女性は男性の2倍
鬱病で病院を受診する患者は年々増加傾向にあり、日本では約15人のうち1人は必ず生涯に一度は経験するといわれるほど身近な病気となってきています。
男性では40代が最も多く女性は30代から増え始めます。さらに全世代で男性よりも女性のほうが患者数が多く患者総数では女性は男性の約2倍にあたるという報告もあります。
これは鬱病が疑われた場合に男性よりも女性のほうが病院を訪れる割合が多いということもあるのですが、鬱病を発症しやすい女性特有の要因が関係しているからだと考えられます。
鬱病の原因
鬱病の原因を特定するのは大変難しいとされていて、いくつかの要因が重なり合いトータルして一定の範囲を超えると鬱病の症状を発症すると考えられています。
鬱病を誘発する要因としては自分自身の病気や性格などに起因する内的要因と仕事や家庭のストレスなどに起因する外的要因があります。
また遺伝的要因もあります。女性特有のものとしては内的要因のホルモンバランスの乱れが一番大きな要因となります。また女性の社会進出にともない外的要因も増えてきています。
女性特有の要因
成長過程やライフステージの変化、生理周期などにともない女性ホルモンのバランスは乱れやすくなります。女性ホルモンのバランスが乱れることにより精神的に不安定になりやすくストレスの影響も受けやすくなり鬱病になるリスクが高くなります。
代表的なものに思春期うつ、マタニティーブルー、産後うつ、更年期うつ、老人性うつなどがあります。いずれの時期も生活環境の変化や成長の過程でホルモンバランスの乱れが起きやすい時期になります。
鬱の症状が軽度であれば数日から数週間で自然に症状がなくなる場合もありますが、長期に渡り症状が改善されない場合は薬やホルモン剤を使用しての治療が必要になります。
このような時期にあるときには自らそのことを理解してあまり無理をしないように心がけるようにすることで鬱病にかかるリスクを減らすことができます。
女性のストレス
今や働く女性は多く男性と同様に責任のある仕事を任される場面も増えてきています。しかし依然として社会的弱者としての面も残っていて、働く女性にとっては非常にストレスが多くなっています。
また仕事と家庭の両立、姑やママ友など周囲の人間との対人関係に悩まされる機会も多く女性のストレスの種はつきません。全てを完璧にこなそうとせずに忙し過ぎる、疲れたと感じたら手を抜いたり休んだりすることが大切です。自分のための時間を作りリフレッシュを心がけましょう。
鬱病の症状
鬱病の症状はさまざまなものがあり一人一人違っています。
代表的なものとしては何事にも興味がわかず、イライラしたり憂鬱な気分になるといった気分の変化とともに不眠を訴える場合が多くあります。気分の変化だけでなく食欲不振や倦怠感、頭痛や肩こり、動悸やめまいなど体調の変化がみられる場合もあります。
また表情が乏しくなったり反応が鈍くなったりと周囲から見てもわかるようなサインもあります。このような症状が複数みられさらに2週間以上ずっと続く場合は鬱病を疑って専門家に相談することをお勧めします。
鬱病の治療方法
鬱病の治療法も症状に合わせてさまざまな方法があります。最も基本的で重要なことは十分な休養をとることです。その上でもし鬱病の原因となる病気があるのであればその治療を優先させたり、抗鬱剤やホルモン剤による治療やカウンセリングなどの精神治療をおこないます。
鬱病の治療で大切なことはまず自分を認めることです。鬱病になってしまったことを恥じたり、罪悪感を持ったりすることは厳禁です。今の自分を認め自分をいたわることから始めましょう。
また副作用が心配、症状が軽くなったなどの理由で処方された薬を勝手に減らしたり使用を中止するようなことも絶対にやめましょう。
鬱病は一度かかった人は再発の可能性が比較的高いという特徴があります。再発を防ぐためにも信頼できる専門家のもとできちんとした治療を受けることが大切です。
まとめ
鬱病は男性より女性のほうがかかりやすい?
女性は男性の2倍
鬱病の原因
女性特有の要因
女性のストレス
鬱病の症状
鬱病の治療方法