子宮癌は自覚症状がでてきてからでは、手遅れになりやすい癌です。早期発見がなによりも命を守る方法となります。
いつもより生理が不順、 出血 が多いなどの症状があった場合は、必ず 子宮癌検診 を受けることをお勧めします。
少しの出血、おかしいなと感じたら子宮癌検診をうけよう!
子宮癌とは
子宮癌とひとくくりで呼ばれていますが、実際は子宮内の癌ができる場所によって、二つの名前で呼ばれています。
一つは子宮の赤ちゃんを育む場所にできる、子宮体癌。もう一つは膣と子宮がつながっている頚と呼ばれる所でできる、子宮頸癌です。
両方とも子宮の中で、癌が発生するので子宮癌と呼ばれていますが、場所がちがうだけで、癌の傾向が全く違います。
子宮体癌に関しては閉経後の50代~60代の女性に多く、出産の経験がない女性や肥満傾向にある女性が多く発症しています。
子宮頸がんに関しては若い女性に多く発症し、特に20歳代以降から、急激に増える傾向にあります。そして子宮癌の8割を占めているのも子宮頸がんです。
子宮癌の症状
子宮癌の症状は人それぞれで、出血だけに関してもオリモノの色が少し血の色に見える、くらいから生理でもないのに出血がすごい、というものまで多種多様です。
他にも、長く続く下腹部痛や、排尿痛、排尿困難、腰痛のような腰回りの痛みなど、症状がいろいろとあるために、ハッキリとした自覚症状がわからずに見過ごししてしまう事が多いです。
しかしながら、子宮体癌に関しては初期症状として、少量の出血が見られることが多くあり、やはり自分自身でもおかしいな?と感じるような出血なら、病院に行き検診を受けることをお勧めします。
子宮癌検診が強い味方
子宮癌に関しては、自覚症状も日常にありがちな症状ばかりで、とても見逃してしまう率の高い癌になっています。
そして自覚症状が出た時には、手遅れになっているという事も多々あり、たとえ手術で命が助かったとしても、妊娠や出産が望めなくなってしまう人もいます。
これでは少子化が加速するので、国をあげて予防に取り組むように作られたのが子宮癌検診です。
早期発見できればできるほど、治りやすいのも子宮癌の特徴で、検診での発見率もとても高く子宮癌検診は予防に関して、とても効果を発揮しています。
子宮癌検診の方法
20歳を過ぎたらせめて、年に1回は子宮癌検診をする事をお勧めします。町や市でも子宮癌検診が受けられる機会を設けていますが、働き先の健康診断なども調べてみると良いでしょう。どちらも、嫌であれば産婦人科ならどこでも検診をうけられます。
しかし費用に関しては町や市であれば無料~2千円程度、産婦人科などで自費の場合は3千円~1万円ほどになるので、予算の面を考えると市や町の検診を受けた方が出費は抑えられます。
具体的な検査は、子宮頸癌と子宮体癌によって違います。子宮頸癌はブラシやヘラ等で子宮頚部の細胞を取ります。多少の痛みはありますが、すぐに終わります。
子宮体癌もやはり同じように、小さなブラシを子宮内に入れて細胞を取ります。奥まで入れるので多少の痛みと出血があります。あとは細胞を検査して、癌があるかないかの判断をします。
ただし、妊娠中や生理中は避けて検診にいきましょう。
女性の死亡率が高い癌
全ての世代において、死亡率が一番高いのが乳がんですが、20代~30代での死亡率が高いのが子宮癌です。
アメリカでは子宮癌予防の考えが浸透していて、若い女性が検診を受ける率が80%に比べて、日本では30%という低い率となっており、まだまだ子宮癌患者増加のリスクを高めています。
結婚や出産にかかわる重要な臓器なので、自分自身で自分の将来をきちんと守るつもりで、一年に一度、検診を受けてみるのも良いのではないでしょうか。
まとめ
少しの出血、おかしいなと感じたら子宮癌検診をうけよう!
子宮癌とは
子宮癌の症状
子宮癌検診が強い味方
子宮癌検診の方法
女性の死亡率が高い癌