女性特有の病気として知られているのが子宮がんや乳がんです。定期的に検査を受けることで早期発見・早期治療ができる病気でもありますが、「子宮がん検診は痛い」という声も耳にします。
そこで、 子宮がん検診 は本当に 痛い のか、どのような検査が行われるのかをまとめました。
子宮がん検診って痛いの?なにをするの?
子宮がん検診で行われる3つの検査
子宮がん検診では検査を受ける人が、検査内容がわからず「何をされているのだろう?」という不安が大きくなります。不安があると痛みを感じやすくなってしまいますので、どのような検査が行われているのかを理解して検診に挑むようにしてみましょう。
子宮がん検診では、まず医師が直接子宮の頸部を見て確認をする「視診」を行います。そして医師が膣や子宮頸部に触って検査をする「内診」があります。さらに膣内の細胞を採取して行われる「細胞診」というものがあります。
それぞれの検査の詳しい内容・痛みがどれくらいあるのかについて、みていきましょう。
視診とはどういう検査?
視診の際、医師は子宮内が見えやすくなるように入口に「クスコ」という器具を挿入します。そして、粘膜やおりもの・皮膚の状態を目で見ることで確認を行います。
クスコは検査を受ける人に負担がかからないように作られているため、挿入時にもほぼ痛みはありません。ですが、金属でできているため冷たさを感じることがあります。
内診ってなにをするの?
内診は、医師が片方の手で腹部を押さえながら、もう一方の手の指を膣に挿入することで挟みこむようにして触診を行います。内容を聞くと「痛そう」と思われる方も多いですが、実際は特に異常がなければ痛みはほとんど感じることがありません。
触診で痛みを感じた場合には、膣内部に炎症がびらんがあったり、しこり・腫瘍ができていることがあります。
細胞診って痛いの?
細胞診は名前の通り、子宮の細胞を採取して検査をする方法です。子宮頸がんの細胞診であれば、子宮頸部の細胞を専用の綿棒やブラシを使って軽くこすって採取します。時間としては1~2分ほどで終わるため、痛みもほとんど感じることがありません。
妊娠中の方・細胞を採取する場所に炎症・びらんがある方の場合は軽い出血があったり、痛みを感じることがあります。
子宮体がんの細胞診の場合には、子宮内膜の細胞を採取して検査を行います。この場合は、子宮内膜の細胞を子宮の中に専用の細い器具を挿入して採取します。そのため、痛みや出血を伴いますが、程度には個人差があります。
検査前に心配なことがある場合は、前もって医師に相談をしておきましょう。
要精密検査の場合はどうするの?
細胞診を受けたら、結果が5段階(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲa・Ⅲb・Ⅳ・Ⅴ)で表示されます。クラスⅠとⅡであればがんとしては「陰性」、Ⅲa・Ⅲbであれば「疑陽性」、Ⅳ・Ⅴであれば「陽性」と診断されます。そして、クラスⅢa以上という結果が出た場合に、精密検査が必要となります。
精密検査はがん検診とは異なり、設備が整った病院でなければ受けることができません。そのため、健診を受けた病院とは別の場所に出向く必要がある場合があります。
そういった場合には健診を受けた病院から大きな病院の紹介状を出してもらえますので、医師の説明をよく聞くようにしましょう。
「要精密検査」という結果が出ても、それが子宮がんを発症しているということにはなりません。あまり不安にならないようにしましょう。
子宮がんは進行が遅く、定期的な検査を受けていれば治療も最小限で済みます。怖がらずにしっかりと検査を受けておくことが大切です。
まとめ
子宮がん検診って痛いの?なにをするの?
子宮がん検診で行われる3つの検査
視診とはどういう検査?
内診ってなにをするの?
細胞診って痛いの?
要精密検査の場合はどうするの?