子宮ガン の早期発見・早期治療開始のための近道は検診を受けることです。しかし 痛い のではないか?どのように 検診 を行うのか?などの不安からついつい足が遠のいてしまう女性は少なくありません。
そのような不安を解消するために子宮ガン検診についての情報をまとめました。
痛い?痛くない?子宮ガン検診の本当のところ
子宮ガンは2種類
子宮ガンは大きくわけると子宮頸ガンと子宮体ガンの2つの種類にわけられます。子宮頸ガンと子宮体癌ガンの違いはガンができる場所の違いです。
子宮口近くの子宮頸部にガンができると子宮頸ガンとなり、その原因はほとんどがウイルスによるものです。対して子宮頸部の更に奥の子宮の内部である子宮体部にガンができると子宮体ガンとなり、その原因にはホルモンバランスの乱れが影響していると考えられています。
子宮体ガンに比べて子宮頸ガンは比較的進行しないと症状があらわれないこともあるのでなかなか気づきにくい場合があります。
どちらのガンもできるだけ早期に発見し早期に治療を開始することで簡単な治療のみで済むことや完治の可能性が高まることがわかっているので、定期的に検診を受けることが重要であるといえます。
検診の内容
検診が大切だとわかっていても子宮ガンの検診とはどのようなものなのか不安に思う女性は多いはずです。
子宮頸ガンと子宮体ガンの検診はそれぞれ子宮頸部または子宮体部の細胞を専用のブラシやへらのような物を使って採取して検査します。細胞の採取にかかる時間は数分です。
併せて子宮の形、大きさ、位置、動き、圧痛の有無などを触診で確認します。また超音波検査を行うこともあります。子宮ガンの検診を受けることにより子宮の状態が正常かどうかの確認ができますし、子宮筋腫などのほかの病気の発見につながる場合もあります。
痛みには個人差がある
子宮ガンの検診を受けるうえで一番心配なのは痛みに関してだと思います。内診や細胞採取の際には専用の器具を子宮頸部や子宮体部に挿入して押し広げたり軽くこすったりします。
また触診も行われますので圧迫感や引っ張られる感覚などがあり、人によってはその際に痛みを感じる場合があります。子宮頸部よりも奥にある子宮体部の検査のほうが少し強い痛みを感じる傾向があります。
どちらの検査もほんの数分の短い時間ですし痛みもわずかなものだとされていますが、痛みの感じ方には個人差があるので全く痛みを感じない人もいればひどく痛いと感じる人もいます。
痛みを軽減するために
必要以上に緊張していると身体が固くなり実際以上の痛みを感じてしまうことがあります。また子宮というデリケートな場所であるだけに恥ずかしいという思いから身体に力が入ってしまうことも考えられます。できるだけリラックスした状態で検査を受けるように心がけましょう。
器具が挿入される際などに医師や看護師から声をかけられたらゆっくりと大きく呼吸するようにして身体の力を抜くと痛みが軽減されます。もし普段から痛みに対してひどく弱い傾向がある人は問診の際に医師に伝えておくと良いです。
また触診時に圧迫痛とは明らかに違う痛みを感じた場合は何らかの異常がある可能性もあるので遠慮せずに医師に伝えてください。
知っておくと安心
子宮ガンの検診を受ける時期は月経中や月経終了直後は避けましょう。ちょうど良いタイミングは月経終了後3~7日の間だといわれています。
検診時は診療台に上がる前に下着を脱ぐので少し長めのスカートであれば下半身を気にせずに済みます。全体的に締め付け感がなくゆったりとした服装が楽です。
また細胞採取の際に少量の出血がある場合もあるので生理用品を用意しておくと安心です。検診の内容と共にこのような情報を事前に把握しているだけでも気持ちに余裕ができてリラックスして検診に臨むことができます。
また当日の体調にも気を配ることが大切です。前の日の夜は過度のアルコールの摂取は避け寝不足などに注意します。当日の食事は検診の時間までに余裕を持ってあまり満腹にならない程度にきちんと摂ることをお勧めします。
また当日の不安を軽減するために検診を受けようと思う病院に予約を兼ねるなどして事前に訪れてみて、実際の雰囲気を確認してみるのも良い方法です。
まとめ
痛い?痛くない?子宮ガン検診の本当のところ
子宮ガンは2種類
検診の内容
痛みには個人差がある
痛みを軽減するために
知っておくと安心