婦人科を受診することにも抵抗があるのに、 痛い といわれている 子宮癌 検診 など受けに行きたくないと思っている女性は多いようです。しかし、受けてみると思ったほど痛みは強くなくスムーズに終わる場合がほとんどです。
女性のライフスタイルの変化により、増加している子宮癌。早期発見のためにも痛みを恐れず受診することをおすすめします。
痛いと思われがちな子宮癌検診の実際
子宮癌検診の種類と方法
子宮癌検診には、子宮頸癌検診と子宮体癌検診があり、病院やクリニックで癌検診を希望するとだいたい同時におこなうことが多いようです。医師は、「視診」、「内診」、「細胞診」によって子宮癌にかかっているかどうかの検査をします。
「視診」は、クスコというアヒルの口のような形の器具を膣内に入れて開き、膣粘膜やおりものの状態を目で見て確認します。クスコを入れるときに痛みを感じる人がいるようですが、違和感に近い感じのようです。
「内診」は、医師が膣内に指を入れながらお腹を押し、子宮や卵巣などに腫瘍ができていないか手の感覚で確認する診察です。お腹を押されて痛い場合は、何らかの異常がある可能性が高いため、エコーによる検査をすることがあります。
「細胞診」は、子宮頚部や子宮体部の細胞を採取し検査する方法です。細胞を採取するときに痛みや出血がありますが、人により痛みの感じ方は異なってくるようです。
ほとんど痛みがない子宮頸癌検診
子宮頸癌とは、子宮の入り口部分に生じる癌であり、おもな原因はヒトパピローマウイルスに感染することによるものだと考えられています。最近、若い女性に増えている癌であり、早期発見すれば必ず完治する癌であるため、検診を定期的に受けることがとても大切です。
子宮頸癌検診の方法はとても簡単で、医師がクスコを膣内に入れ、内部でその器具を開き子宮口が見えるような状態にします。そして、綿棒のようなもので子宮の入り口(子宮頚部)の細胞をこすって採取します。
こする時に、多少出血があったり、痛みがある人もいるようですが、すぐに検査が終わるためそれほど苦痛のない検診です。
多少痛みがある子宮体癌検診
子宮体癌とは、子宮の奥の部分(体部)に生じる癌であり、おもな原因はホルモンバランスの変化、加齢、食の欧米化といわれています。かつては、閉経前の女性に多い癌でしたが、最近は若い女性にも増えてきている癌のため、定期検診を受けることがとても大切です。
子宮体癌が見つかった場合は子宮や卵巣などを全摘出することが標準的な治療方法ですが、0期、1a期のような早期の状態であればホルモン治療による子宮温存も可能なため、早期発見がとても重要な癌です。
子宮体癌検診方法は、子宮の奥(体部)の細胞を採取するため、子宮頸癌検診より痛みを感じる人が多いようです。医師が、クスコを膣内に入れ、さらに子宮口から細い器具を入れ子宮体部の細胞を採取します。
細胞を採取する瞬間に痛みを感じる場合や、出産経験のない女性の場合は子宮口が閉じているため痛みを強く感じることがあります。その場合は、子宮口を広げる処置をするなどにより対処することがあります。
細胞を採取するときに、出血があることも子宮頸癌検診より多いようです。
検査後の出血と精密検査
子宮癌検診を受けた結果が再検査となる場合はごく少数の人ですが、再検査が必要になった場合は、病院やクリニックに早めに行くことが重要です。再検査は精密に検査するため、「膣拡大鏡」で観察し、異常があれば、「組織診」という精密検査をすることになります。
そのときは、痛みを強く感じる人が多いようです。また、子宮癌検診を受けたあとに、出血のある人は多くいますが、それは細胞を採取すると生じることなので問題はありませんが、量が多かったり長く続く場合は医師の処置を受けることが大切です。
早期発見のために定期的な検診を心がける
子宮癌検診は、頸癌よりも体癌検診のほうが痛みが強いと感じる女性が多いため、体癌検診を受けることを避ける傾向があるようですが、かならず両方を受診することをおすすめします。
ライフスタイルの変化や食の欧米化により、現代女性は子宮癌にかかりやすくなっています。どのような癌でも早期発見がとても重要なため、痛みを恐れることなく定期的に検診を受診することをおすすめします。
まとめ
痛いと思われがちな子宮癌検診の実際
子宮癌検診の種類と方法
ほとんど痛みがない子宮頸癌検診
多少痛みがある子宮体癌検診
検査後の出血と精密検査
早期発見のために定期的な検診を心がける