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子宮脱について知り早期受診を心がけましょう

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子宮脱 は『胎盤臓器脱』と呼ばれる疾患の1つです。経産婦であれば生涯において約半数で子宮脱を生じるとされており、決して他人ごとではありません。子宮脱は命に関わることはありませんが、悪化すると日常生活に支障をきたすことがあるため、早期受診が理想的です。


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子宮脱について知り早期受診を心がけましょう


- 目次 -

  • 子宮脱とは
  • 原因
  • 症状
  • 治療法
  • 妊娠・出産

子宮脱とは

子宮・膀胱・尿道・小腸・直腸などの臓器が膣外に出てきてしまう疾患を『骨盤臓器脱』といい、お産を経験したことのある女性であれば約50%で生涯において何らかの胎盤臓器脱が生じるとされています。

子宮脱はこの『胎盤臓器脱』の1つで、子宮を支える骨盤内の筋肉や靭帯が弱くなることで生じます。子宮が支えられずに下がってくる際に、子宮の前後にある膀胱と直腸も引っ張られ下がってくることもあり、膀胱脱、直腸脱、小腸脱などを併発することもあります。

主に40代後半から60代の女性に見られますが、生活スタイルが変わってきている中、若い女性での発病率も増加傾向にあります。


原因

子宮脱の主な原因は『分娩』です。その中でも経膣分娩の際、赤ちゃんの頭が産道にいる時間が長くなると骨盤底筋へのダメージが強く、筋肉内部の神経にまで障害が及ぶことで骨盤底筋の収縮が悪化すると考えられています。

3500g以上の大きな赤ちゃんの出産、3人以上の赤ちゃんを出産、35歳以上の高齢出産などでは骨盤底筋はより傷つきやすく、緩みやすいため、子宮脱の発症リスクが増加するといわれています。また、吸引分娩や鉗子分娩の際に赤ちゃんと一緒に子宮が出てきてしまう場合もあります。

その他に、喘息などで慢性的に出る咳や花粉症などによるくしゃみ、長時間の立ち仕事や重い物を持つ仕事、便秘や肥満、などのように慢性的に腹圧がかかる状況も原因となります。また、更年期や加齢なども原因の1つとなると考えられています。


症状

軽度の子宮脱であれば自覚症状はないことがほとんどですが、中には軽度であっても強く症状が出る方もいます。自覚症状としては排尿障害や排便障害、痛みなどがあります。

陰部に何か触れている感じや、下腹部に違和感を感じる、椅子に座ると何かが中に入る感じやボールの上に座っているような感じがする、などの表現で自覚症状を訴える方もいます。また、夕方になると不快感や異物感を強く感じるようになることもあります。

子宮脱が重度になると子宮が完全に膣外に出てしまい、膣口に自分の手で何かを触れるようになります。下着に触れることで粘膜がただれ、炎症を起こし、出血することもあります。


治療法

症状が特にひどくなければ治療の必要はありません。しかし、放置すると悪化し、日常生活に支障をきたしてくることがあるため、1度受診したうえで、これ以上悪化しないよう、日常生活の見直しや、骨盤底筋を鍛える体操を行い、健康的な生活を心がけるようにします。

子宮が完全に膣外に出てしまっている場合や、日常生活に支障をきたすような症状がある場合は治療が必要です。治療法は温存療法か手術療法のどちらかになります。

温存療法ではリングペッサリーと呼ばれるリング状の装具を膣内に挿入し、人工的に子宮の位置を元の位置に戻し、固定します。膣内に異物を挿入するため、どうしても感染を併発しやすく、おりものの量が増えることで異臭が気になることがあります。

また、膣内の粘膜が傷つき出血が生じることもあります。この治療法では2、3ヶ月に1回通院し、膣内洗浄とリングの交換が必要です。

手術療法には子宮摘出や弱った膣壁を縫い縮める手術、膣閉鎖など従来から行われている手術方法がいくつかあります。

また、メッシュ手術と呼ばれる治療法では弱くなった組織をメッシュで置き換えることで子宮を支えることができるため、子宮を温存することが可能な手術療法となっており、普及してきています。しかし、通常は開腹手術となるため侵襲の高い手術となり一般的ではありません。

子宮脱の治療法は患者さんの年齢や体力、妊娠希望の有無、症状や程度などによって異なります。主治医としっかり話をし、納得した上で治療に臨みましょう。


妊娠・出産

子宮脱があっても妊娠・出産は可能です。しかし、注意は必要です。子宮口が緩みやすく、細菌も侵入しやすくなるため、流産や早産を引き起こす可能性があります。状態によっては、感染予防のため膣洗浄を行ったり安静のための管理入院となる場合もあります。

妊娠中不快感が増すようであればペッサリーを挿入することで症状は改善します。ペッサリー挿入がお腹の中の赤ちゃんに影響を及ぼすことはありません。

妊娠中はできるだけ強い腹圧がかからないように安静に過ごすことを心がけます。出産方法は帝王切開を視野に入れ、主治医の先生と相談し決めることになります。

子宮脱があるからといって子供を授かることを諦める必要は決してありません。

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まとめ

子宮脱について知り早期受診を心がけましょう
子宮脱とは
原因
症状
治療法
妊娠・出産

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