昨今増えてきたアレルギー。代表的なものでスギやダニなどがありますが、とうとう太陽の光にすら反応してしまう 紫外線 アレルギー なるものがあらわれました。
別名日光アレルギーとも呼ばれるこのアレルギーは、ある日突然どんな人にでも発症してしまう可能性のある、アレルギーなのです。
日光アレルギー、紫外線アレルギーは突然に!
アレルギーのメカニズム
アレルギーとは、ある物質が体内の許容量の一定量を越えてしまうと、抗体が敵と判断して悪いものではなくても、攻撃を開始してしまうことをいいます。ですので、スギやダニ、卵やピーナッツといった食べ物や植物にも反応してしまうことがあります。
人によっては、ショック症状はそれぞれで、皮膚がちょっと痒くなるくらいの軽い症状から、ひどい人は命にかかわるような状態に陥ることもあります。
紫外線アレルギーに関しては、別名日光アレルギーと言われるように、日常の中で常に浴びるものに対してアレルギー反応を起こしてしまうので、発症してしまうと対処が大変です。
紫外線アレルギーの症状
一番わかりやすい症状としては皮膚にあらわれるもので、湿疹やかぶれです。腕や足などの肌が赤くなりかぶれたり、ブツブツしたものが出てきたり、腫れたりと見た目でとてもよくわかります。
人によってはピンポイントで腕だけ、足だけ、顔だけなど症状が出るところもさまざまです。日常、日光がよくあたる場所に症状が出やすくなっています。
そして、目も紫外線を浴びることが多い場所なので、目の症状としては涙が良く出る、充血している、異物も入っていないのに目がゴロゴロして痛いなどの症状が出ます。なかには体調が悪くなる人もいて、発熱や吐き気、頭痛に悩まされる人もいます。
症状が出たら
皮膚科またはアレルギー科に行きましょう。発熱や吐き気、頭痛などで病院となるとまず風邪の症状を疑ってしまいます。
しかし、紫外線アレルギーの場合、内科ではアレルギー検査をしてもらえない可能性もあるので、天気の良い日に散歩したあとや、多く日を浴びたとハッキリわかっていて具合が悪くなった時は、皮膚に症状がなくても紫外線アレルギーの可能性があるので、皮膚科かアレルギー科を受診することをお勧めします。
アレルギーの検査は背中にUVA光線とUVB光線の二種類の紫外線をあてて、異常がでたらパッチテストをおこなって紫外線アレルギーか調べます。
紫外線アレルギーの治療法
いまのところ、紫外線アレルギーを完全に治す薬などはありません。しかし、皮膚科などでハッキリと紫外線アレルギーと判断され、皮膚のかぶれなどがある時は、ステロイド剤の塗り薬が処方され、最近では抗アレルギー剤などの飲み薬が処方されます。
ある程度、アレルギー症状が軽くなることもありますが、完治とまではいかないので一度、紫外線アレルギーを発症すると長い付き合いになると思っておいた方が良いでしょう。
予防対策がカギ
紫外線を多く浴びたことにより、許容量を越えてしまって、紫外線アレルギーになるので、できれば強い紫外線のあるときは、散歩や出歩くのを減らす、または日傘などを持って出掛けることをお勧めします。
日焼け止めもたくさん販売されていますが、使い方によっては逆に紫外線アレルギーを発症させてしまうこともあるので、できれば化粧品や日焼け止めなどの皮膚に直接塗る対策よりも、長袖や長ズボン、日傘、サングラスなどの物理的なものを活用して、紫外線予防をするのが良いでしょう。
日中でも午前中よりも、午後の方が日差しが強くなるので、済ませられる用事であれば、午前中に追われるように予定を組むと良いでしょう。
そして何よりも、毎日の生活習慣も重要です。免疫力の高い体を常日頃から、心がけて作っておくことが一番の予防策になります。
まとめ
日光アレルギー、紫外線アレルギーは突然に!
アレルギーのメカニズム
紫外線アレルギーの症状
症状が出たら
紫外線アレルギーの治療法
予防対策がカギ