毎月の生理は女性にとって非常に面倒です。しかしそれ以上に生理痛は苦痛なものです。人によっては鎮痛剤を服用しても緩和されず、会社を休んだり寝込んだりする人もいます。生理痛がひどい人にとって 生理痛 が ない 人はとても羨ましくも思えます。
今回は生理痛を紹介します。
生理痛はないことが普通。ある人は問題あり?!(前編)
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生理はいつごろから?
平均的に10歳から15歳ころに初経をむかえます。初経とははじめて生理がはじめることです。以前は初経ではなく初潮という呼び方をしていましたが、10年ほど前から初経というようになっています。はじめから赤に近い経血が出るのではなく、初経は茶色や黒に近い色の経血が少量出ます。
もし15歳ころまでに初経がない場合は、子宮や卵巣、または子どもの成長を促すためにとても重要な役割を果たす甲状腺に何らかの問題がある可能性が考えられるために内科や婦人科に診てもらうことをお勧めします。
生理がはじまると生理痛という苦痛を耐えなければならないということもあります。生理痛はないほうが負担も少なく良いように感じますが、果たして生理痛は誰もがなるものなのでしょうか。
どうして生理痛になるの?
子宮の内側を覆っている子宮内膜が生理がはじまる前から徐々に厚みを増してきます。その内膜の表面の組織がはがれ落ちることで経血が体外に出されます。これが生理です。
子宮内膜にはプロスタグランジンという物質が含まれていて、その物質が子宮を収縮させて経血を体外に排出することを促します。毎月の生理開始直前から生理開始ころになるとこのプロスタグランジンの働きが盛んになります。
しかしプロスタグランジンの分泌が多くなると子宮の収縮作用が強くなって痛みを感じるようになります。プロスタグランジンは血管の収縮をさせる作用もあるため血流を悪くして腹痛や体の冷え、胃痛や吐き気をもたらしたりもします。いわゆるそれらの症状が生理痛となります。
プロスタグランジン分泌量は個人差があるため、生理痛の出方や強弱もそれぞれ異なります。多少の腹痛だけで普段の生活に支障が出るほどの症状がない人もいれば、起き上がることさえも難しいほど激しい下腹部痛や吐き気などに襲われて、強いめまいなどが発生する人もいます。
もし激痛を伴う生理痛がある場合は子宮内膜症の可能性も考えられます。子宮内膜症とは子宮内膜組織が女性ホルモン(エストロゲン)の影響で子宮以外の場所に増殖する病です。
エストロゲンとはいわゆる妊娠しやすい体作りをするために非常に重要な役割を果たします。主な働きは卵胞の成熟を促したり、受精卵の着床を安定させるために子宮内膜を厚くしたり、そのほかにも自律神経や脳の働きを安定させて骨や皮膚を作り出すためにも必要となるホルモンです。
生理が終わるころから分泌量が増加して排卵日直前に最大量を分泌します。生理痛は多くの人がなっているため、ないということは逆に体の不調を訴えるサインなどという問題はないのでしょうか。
まとめ
生理痛はないことが普通。ある人は問題あり?!(前編)
生理はいつごろから?
どうして生理痛になるの?