生理痛 の時に、いつも 貧血 が起きて仕事がすすまない、勉強が手に付かないなどの症状は女性なら誰しも経験したことがあります。しかし、出血量が異常だと思う人はあまりいません。
過多月経と言って、もしかしたら病気が隠れている可能性もあるのです。
ツラい生理痛に伴う貧血、もしかして過多月経かも?
過多月経とは?
平均統計として、月経が来るのがだいたい12歳前後と言われています。最初から量が多い人もいれば、とても少ない人もいます。
生理が来るまでの日数としては、少ない人で25日、多い人では38日と、こちらも個人差があります。
そして1周期の総経血量は20ml~140mlです。1枚のナプキンで3時間前後持つ量です。
普通のナプキンでは1時間くらいで、経血があふれてしまう人や、多い日用のナプキンを重ねて使ってもあふれてしまう人、レバーのようなドロッとした塊がでてくると言う女性は、過多月経の可能性があります。
過多月経と貧血
貧血は正式名称が、鉄欠乏性貧血といいます。
男性から比べると女性が、貧血になりやすいのはひとえに生理のせいです。
毎月起こる生理で、たくさんの鉄分を外に排出してしまいます。その分、食生活で鉄分を取り戻すことができれば、貧血にはならないのですが、過多月経になってしまうとそうもいきません。
食事で摂る鉄分では全くたりなくなってしまいます。貧血の症状と言うと、立ちくらみ、などと思っている方も多いかと思いますが、他にもいろいろな症状が出てきます。
頭痛やめまい、倦怠感、どうき、息切れなどはとても良くありますが、気持ちが落ち込む、生理後にイライラがひどくなった、爪が2枚爪になりやすい、髪や肌の艶がなくなった、など症状はさまざまです。
この中で当てはまるものが、たくさんある人は、隠れ貧血の可能性もあるので、一度婦人科を受診しましょう。
過多月経を起こす病気
過多月経にも種類があり、機能性過多月経と器質性過多月経の2種類にわけられます。
機能性過多月経は体に異常が全くないのに、毎月の月経量が多いことを指して言います。基本的には原因がわからないのです。器質性過多月経は、子宮の病気や異常で起こる過多月経を指して言います。
たとえば、子宮筋腫の粘膜下筋腫や、子宮腺筋症、子宮内膜増殖症、子宮内膜ポリープなど、病気によって経血量が増えることがあります。
他にも、甲状腺機能の低下や、腎疾患、血液凝固系の病気などの、やっかいな病気が隠れている場合もあります。どちらにしても、貧血がひどい時は婦人科を受診して、病気が隠れていないか検査してみることをお勧めします。
特に妊娠や出産を考えている女性は、過多月経が妊娠の妨げになっている可能性もあるので、必ず子宮の健康診断のつもりで病院行くことをお勧めします。
貧血によい食べ物
貧血は何かの病気ではない場合、結局のところ薬でも飲まないかぎりは、食生活に頼るというのが一番健康的な解決方法になります。
貧血に良い食べ物としては、年中手に入る物であれば、牛・豚・鳥などのレバーがお勧めです。スーパーで簡単に手に入るので、食卓に一品混ぜれば簡単に鉄分を摂取できます。
春先には、赤身が多い上に、日本人のストレスを緩和する成分の入ったカツオ、菜の花、イチゴも造血効果のある葉酸がたくさん入っています。
夏には赤身のマグロやゴーヤ、ホウレンソウは鉄分と葉酸の両方が入っていて、貧血の方には最高の食材です。
秋には女性の好きなサツマイモ、イワシ、サケにも造血効果のあるビタミンB12が入っています。
冬は小松菜、ブロッコリー、牡蠣なども鉄分が豊富です。
そしてデザートにプルーンを食べれば、1年間の完璧なタップリ鉄分の食卓が完成です。
最近では鉄分入りのお菓子もたくさん市販されていて、鉄分も摂りやすくなっています。いろいろと試してみるのも楽しいのではないでしょうか。
まとめ
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貧血によい食べ物