生理痛は辛い人は辛いですが、痛みも違和感もない人もいるので女性同士でもわかり合いにくいものです。ここでは女性同士でも話題にしにくかったり、共感を得にくかったりする辛い 生理痛 の原因と対処法をまとめます。
生理痛の原因と対処法
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なぜ生理痛は起こるのか・ホルモン分泌
妊娠可能な状態にするために、約1ヶ月かけて厚くなった子宮内膜は妊娠が成立しなかった場合、少量の血液と一緒に排出されます。この時経血をスムーズに排出するために子宮収縮を促すホルモンがプロスタグランジンです。
プロスタグランジンは子宮内膜から分泌され、子宮収縮を促す他に、痛みを感じやすくさせたり、血管を収縮させる作用があります。
プロスタグランジンは先に述べたように、経血をスムーズに排出するために分泌されるので重要なホルモンですが、過剰に分泌されると頭痛・肩こり・腰痛・胃腸の痛み・吐き気などの生理痛を引き起こします。
生理痛を感じない人はプロスタグランジンの分泌が少ないという報告もあります。
なぜ生理痛は起こるのか・その他
若い女性は子宮が十分に発達していない場合があります。その為に子宮口が堅く狭い為に、分泌されたプロスタグランジンに晒されることになり、痛みを感じやすいのです。妊娠・出産を経験したり、子宮が十分に成熟したりしてくると痛みは軽減します。
きつい下着による締め付け、長時間同じ姿勢でいる、冷え、ストレスなどで血行不良になっても生理痛を感じやすくなります。さらに、ストレスはホルモンバランスを崩す原因になることから、プロスタグランジンの分泌にも影響を与え、生理痛を酷くすることもあります。
なぜ生理痛は起こるのか・婦人科系の病気
生理痛が年々酷くなってくる、急に生理痛が酷くなった場合は、子宮筋腫や子宮内膜症などの婦人科系の病気が疑われます。生理痛の他に経血量が増える、貧血になるほど出血するなどの症状が出ることもあるため、注意が必要です。
生理痛にはこう対処しよう・薬に頼る
生理のある女性のうち実に90%が生理痛に悩まされているといいます。痛みを我慢する、ゆっくりしてやり過ごす人が多いですが、辛いときは薬に頼って不快な症状を和らげるという選択もできます。
例えば、鎮痛剤を飲むことによって、プロスタグランジンの作用を抑えることにより生理痛を和らげることができます。また、低用量ピルを飲むことによって、排卵を一時停止させ、生理周期を整え、生理痛を和らげることができます。
このように一時的、長期的に薬を服用し、生理痛を緩和することができます。
生理痛にはこう対処しよう・生活習慣を見直す
血行不良は生理痛を酷くします。普段から体を動かす、冷房の効いた部屋では、ひざ掛けやカーデガンを活用して体を冷やさないようにする。
冷たい飲み物ではなく、温かい飲み物を飲んで体を温める。ストレスを溜めないよう、自分なりのストレス解消法を見つける。などのように日々の心がけで辛い生理痛を緩和することもできます。
また、漢方薬で血行の良い体質に改善するのも有効です。婦人科で体に合った漢方薬を保険適応で処方してくれる場合もあります。
生理痛にはこう対処しよう・婦人科を受診する
生理痛だから仕方ないとあきらめていると、思わぬ病気を見逃してしまいます。子宮筋腫や子宮内膜症は不妊にもつながる怖い病気なので、生理痛が重かったり、普段と違う痛みを感じたりしたときは婦人科を受診することをお勧めします。
生理痛は我慢しないでいいのです
多くの女性が経験する生理痛は病気ではないからと我慢しがちですが、婦人科系の病気が潜んでいることもありますし、生理痛自体は病気ではなくても日常生活に支障をきたすような症状があるのであれば、それを軽くする努力をしたり、薬に頼ったりすることは決して悪いことではありません。
適切な対処法を取り、生理中も快適に過ごしてください。
まとめ
生理痛の原因と対処法
なぜ生理痛は起こるのか・ホルモン分泌
なぜ生理痛は起こるのか・その他
なぜ生理痛は起こるのか・婦人科系の病気
生理痛にはこう対処しよう・薬に頼る
生理痛にはこう対処しよう・生活習慣を見直す
生理痛にはこう対処しよう・婦人科を受診する
生理痛は我慢しないでいいのです