生理不順で悩んでいる女性は数多いようで日本の女性の45.5パーセントが悩んでいるというデータがあるほどです。まして妊活中の女性にとっては切実な問題であると言えるでしょう。
妊娠 に繋がる 生理不順 の改善についてご紹介いたします。
妊娠に繋がる生理不順の改善とは
まず生理が起こるメカニズムから
女性の生理は卵巣ホルモンの働きで増殖した子宮内膜が妊娠しなかった場合に不要になって剥がれ落ちることによって起こります。
卵巣ホルモンは卵巣で起こる卵胞の発育や排卵、黄体形成などの周期的な変化と脳下垂体という部分から分泌されている性腺刺激ホルモンによって分泌されるものです。脳下垂体は視床下部から分泌される性腺刺激ホルモン放出ホルモンによって刺激を受けていると考えられています。
女性の身体は卵巣と脳下垂体の絶妙なバランスによって生理の周期を刻んでいるのです。
生理不順と妊娠の関係
医学的には前回の生理が始まった日から次の生理の前日までの日数が25~38日で、変動が6日以内であることが正常な生理周期であるとされています。
ただし周期が38日以上であったとしてもそれを周期的に刻んでいるのであればその方の固有のリズムだと考えられます。周期が大きく乱れることが問題視されるのです。
生理不順には周期が24日以内でひと月に複数回の生理を起こす頻発月経と周期が39日以上で1年に数回しか生理が起こらない稀発月経と呼ばれるものがあります。
妊娠するためには排卵が必要ですが、稀発月経から無月経になってしまうケースや無排卵月経と言って生理はあるものの排卵はしていないケースが問題になるわけです。
無月経・無排卵月経の原因
脳下垂体に腫瘍があったり、高プロラクチン血症や多嚢胞性卵巣症候群のようなホルモン分泌に係る器官の異常が認められるというような場合もありますので、無月経や無排卵月経を疑う場合には基礎体温を測定して専門医を受診するのが賢明です。
ただし、無月経・無排卵月経の原因のほとんどは強いストレスや不規則な生活、過激なダイエットや喫煙習慣によって生じるホルモン分泌のアンバランスであると考えられています。
日々の生活や生活習慣を見直すことで月経周期を整え、定期的な排卵を促すことが妊娠に向けての第一歩であると言えるでしょう。
妊娠に繋がる生理不順の改善策
まずは睡眠時間の確保です。成長ホルモンをはじめとしてさまざまなホルモンは睡眠中に活発に分泌されることがわかってきています。
睡眠は単に疲れをとるだけではなくホルモン分泌にとっても重要な働きを担っているのです。規則正しく睡眠をとること、できれば早寝早起きがホルモンバランスにとって大切です。
体を冷えから守ることも非常に大切です。おしゃれのための薄着も機能性下着をうまく活用する工夫などが必要です。また、冷たい飲み物や食べ物を摂ることで体の内側から冷えてしまうということも見逃せません。
食生活も重要です。精製されたものではなく、玄米や黒砂糖、全粒粉のパンやパスタを食べる方が体に余分な脂肪を溜めず、生理の周期を乱さないと言われています。
また、良質なたんぱく質を大豆や大豆製品などの植物たんぱくで摂取するとエストロゲンの分泌を調整してくれることは大変よく知られています。
ナッツ類やオリーブ油を食生活に取り入れて血液の循環をよくするビタミンEを積極的に摂ることも大切です。ホルモンバランスを安定させる働きをするビタミンDは干しシイタケや切干大根などに豊富に含まれています。
食物からだけではなく、週に2~3回程度10分間程度の日光浴をすることで体の中でもビタミンDが作られます。
過激なダイエットで極端に体重を落とすと体は生命の危機ととらえて命を守ることを第一義に考えるようになるため無月経・無排卵月経に陥ることがあるようです。
運動不足や強いストレスを受けた子宮は硬くなってしまいます。生理は子宮の縮みと緩みの繰り返しであるとも言えますので、一駅歩くとかのちょっとした運動をすることとストレス解消に努めて柔らかな子宮を目指しましょう。
まとめ
妊娠に繋がる生理不順の改善とは
まず生理が起こるメカニズムから
生理不順と妊娠の関係
無月経・無排卵月経の原因
妊娠に繋がる生理不順の改善策