多くの女性が一度は不安に思ったことがあるであろう症状が「生理不順」。本来規則正しいサイクルのはずのものが乱れてしまって月経がこない、という症状です。 生理不順 にはさまざまな 原因 が考えられますし、心配のいらないものもあれば婦人科受診の必要のあるものもあります。
生理不順はなぜ起こる?その原因とは
生理不順はどこから?
本来規則正しく月経が来るのが理想ですが、環境の変化や疲労やストレス、食事の偏りなどといった要因によって数日から数週間の生理のズレというものは頻繁に起こります。人間の身体は機械ではありませんから、毎月ぴったりずれることなく出血、ということはなかなかないことです。
「生理不順」と呼べるものの定義としては、「正常な月経周期ではないタイミングで月経がくること」と捉えておきましょう。
正常な月経周期とは、25~38日の間に1回の月経があるということかつ、1回の月経は3~7日以内で終わるということです。それよりも周期が長い、短い場合は「生理不順」となります。
3ヵ月以上生理がない場合を「無月経」とよびますが、これは生理不順よりも深刻な状態ですので、すぐに婦人科を受診しましょう。
「生理周期」とは
よく聞く「生理周期(月経周期)」の数え方は、「前の月経が始まった日から、次の月経が始まる前日までの日数」で表します。毎回ぴったりでなくても25~38日の範囲内ならば正常な生理周期といえるものです。
この月経周期が24日以下のときは「頻発月経」、39日以上のときは「稀発月経」といい月経周期の異常とされています。
また、排卵せずに月経を迎えることを「無排卵月経」といいます。排卵しているかどうかは基礎体温をつけることで確認できますので、もしも何かしらの月経周期への不安がある場合は基礎体温をつけることをおすすめします。
主な原因はホルモンバランスの乱れ
では生理不順はなぜ起こるのかというと、それはホルモンバランスの乱れが原因です。女性ホルモンはエストロゲンとプロゲステロンという2種類の分泌がされており、その分泌量のバランスが崩れると生理周期も乱れます。
不規則な生活や食事の偏り、過激なダイエットや激しいスポーツ等の生活の変化によって心身にストレスがかかり女性ホルモンの分泌をつかさどる脳の視床下部の機能がうまく機能しなくなります。
そうなるとホルモン分泌の乱れにつながって生理周期に異常が出てくるのです。
心身に強いストレスがかかると身体のもっている生命維持装置システムは、命に直接関わる機能を維持するために、優先順位の低い卵巣の機能を一時的にストップするのです。
特に過激なダイエットや激しいスポーツをすることは身体への極度のストレスを与えることになります。
どんなことに困るのでしょう
生理不順になると予期していないタイミングで月経が始まってしまう、なんとなく心と身体の調子が悪い、そして妊娠を望む人の場合は妊娠しにくい状態に陥ります。
急激な環境の変化などによって一時的な生理不順であれば様子を見てもよいのですが、月経周期の乱れが続くようならば、婦人科を受診したほうがよいでしょう。長期間の生理周期の乱れを放置すればするほど、仮に治療をなったときにも長引く可能性があります。
また、生理周期の乱れの原因として、卵巣自体にトラブルを抱えている可能性も。卵巣嚢腫やチョコレート嚢腫などといった卵巣の病気が潜んでいる可能性もなくはないのです。
生理周期が乱れている月経痛がひどい、出血量がやたら多いといった場合はすぐに医師の診察を受けたほうがよいでしょう。
基礎体温をつけて自分の体の状態を知ろう
女性の心身の健康のバロメーターとなる月経周期。自分の身体を知るためにも生理不順であってもなくても基礎体温をつけておくと今の自分の状態を知ることができます。
月経周期だけでなく、排卵の有無なども自分で把握することができ、異常があったときにも素早く対応できます。婦人科の受診の目安にもなります。月経のあるうちは基礎体温をつける習慣をもっておくことはさまざまなメリットがあります。
まとめ
生理不順はなぜ起こる?その原因とは
生理不順はどこから?
「生理周期」とは
主な原因はホルモンバランスの乱れ
どんなことに困るのでしょう
基礎体温をつけて自分の体の状態を知ろう