子供がかかりやすいと言われている病気の1つが「 りんご病 」です。子供の病気というイメージから「大人は感染しない」と思われている方がいるかもしれませんが、それは間違いです。
大人も感染する可能性がある病気ですから、しっかりと 症状 や予防法について知っておきましょう。
りんご病の症状が知りたい!大人には感染しないもの?
りんご病の特徴は、「真っ赤なほっぺ」
一般的に「りんご病」と呼ばれている病気ですが、正式名称は「伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)」といいます。主に0~9歳くらいの子供がかかりやすく、1度感染すると体内に抗体ができるためその後はかかる心配がありません。
パッとみただけでもわかるほどはっきりと、頬が赤くなるのがりんご病の症状の最大の特徴です。ですが、発疹は頬だけでなく体の色々な部分(手足・お腹・胸・背中など)にもうっすらとしたものが出ます。体の発疹は頬ほど赤みをもたず、まだら模様のように出ます。
発疹が出てからりんご病の感染を知る場合が多いのですが、この時点ではすでにりんご病の感染力は弱くなっています。りんご病の場合、発疹が出る10日間ほど前の方が感染力が強いため、知らない間に伝染していたということが多々あります。
りんご病は大人には感染しない?
子供が発症することが多いため「大人は感染しない」と思われがちですが、けしてそのようなことはありません。りんご病のウイルスに感染しても赤い発疹があらわれず、知らないうちに体に抗体が作られていることがありますが、その割合は成人で約50%とされています。
成人でも体内にりんご病に対する抗体を持っていない約50%の人は、りんご病に感染する可能性がありますので、覚えておきましょう。
さらに大人になってからりんご病に感染した場合は、症状が子供よりもひどいものになることがわかっています。大人がりんご病に感染するとどのような症状が出るのでしょうか。
子供より症状がひどくなる大人のりんご病
子供のりんご病の症状は発疹がメインで、発症から1週間ほどで発疹が治まるのが一般的です。ですが、大人がりんご病にかかった場合は重症化し、およそ1ヶ月にわたってつらい思いをすることになるといわれています。
大人がりんご病にかかると、高熱(38℃以上)やめまい・吐き気・だるさを感じます。熱は3日ほどで下がりますが、だるさが続き頬や腕・太ももに発疹があらわれます。あわせて強い関節の痛みや手足のむくみにもみまわれます。
このような症状が約1ヶ月続くため、精神的にもつらい期間を過ごすことになります。
特に気をつけたいのは妊婦の感染
大人のりんご病感染で特に気をつけたいのは、妊婦です。
妊婦がりんご病に感染すると、ウイルスが胎盤をつうじて胎児にも感染します。りんご病のウイルスは赤血球のもとになる細胞を壊すため、胎児は「胎児貧血」の状態になります。その状態がさらに進行すると「胎児水腫」を発症、最悪のケースでは胎児が死亡してしまうこともあります。
母体に抗体があったとしても、ウイルスが体内に入ると胎児に感染する可能性がありますので、妊婦は充分に予防をする必要があります。
りんご病の感染を予防するには?
りんご病にかかった場合、病院にいっても効果のある薬を処方されるわけではありません。
それは、りんご病の原因となるウイルス「パルボウイルスB19」に効果的な薬がないからです。りんご病にかかったら、症状が落ち着くまでじっと我慢するしかありませんので、感染を予防することが大切になります。
頬や体に発疹が出た時にはウイルスの感染力は弱まっており、感染することはありません。気をつけるべき期間は、発疹が出る前10日間ほどです。くしゃみ・せきなどの飛沫による感染、接触による感染をしますので、予防にはマスクの着用・手洗いうがいの徹底が有効です。
まとめ
りんご病の症状が知りたい!大人には感染しないもの?
りんご病の特徴は、「真っ赤なほっぺ」
りんご病は大人には感染しない?
子供より症状がひどくなる大人のりんご病
特に気をつけたいのは妊婦の感染
りんご病の感染を予防するには?