子供 の頃に、保育園や学校などで感染する可能性がある りんご病 ですが、感染力は非常に弱く、感染したとしても風邪のような症状とりんご病特有の発疹がみられる程度であり、感染したことに気付かないこともあります。
しかし、大人が感染すると子供の何倍もつらい症状があらわれてしまうのです。
子供とは違い、非常につらい大人のりんご病(前編)
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子供に多いりんご病とは
りんご病は、正式には伝染性紅班といわれ、ヒトパルボウイルスB19というウイルスによる感染症の一種です。名前のとおり、りんごのようにほっぺが赤く蝶のような形に染まった後、手や足、おなかなどにレース状の発疹があらわれ数日で消失します。
発疹のみられる麻疹や風疹と間違えられる場合もありますが、りんご病の発疹は極めて特徴的な症状をみせるため、比較的診断しやすいといわれています。
ヒトパルボウイルスB19の潜伏期間は10日から20日程度と長く、感染すると咳やくしゃみ、発熱などの風邪様症状がみられる場合があります。この時期が最も感染力が強く、飛沫によりウイルスが広がります。
りんご病の特徴的な発疹があらわれる頃には、既にウイルスの感染力が弱まっているため、気付かないうちに感染を広げてしまう場合が多いです。しかし、ヒトパルボウイルスB19自体の感染力が弱いため、インフルエンザなどのように大流行することはほとんどありません。
大人にみられるつらい症状
子供が感染しても稀なケースを除いて、ほとんど重症化することのないりんご病ですが、大人が感染すると重症化してしまいます。
まず、38℃以上の高熱が3日程続き、それに加えてめまい、吐き気、倦怠感があらわれます。高熱は3日前後で下がりますが、強い倦怠感が残ります。その後、子供の症状とは少し違う赤い斑点状や丘状の発疹と非常に強い関節痛と手足のむくみがあらわれます。
発疹のかゆみと強い倦怠感、関節痛は約1ヶ月続き、あまりにも症状がつらいため日常生活にも支障をきたし、うつ状態になってしまう方もいるといわれています。
しかし、必ずひどい症状があらわれるわけではなく、大人でも子供のように気付かないうちに感染している場合もあります。また、いつまでもつらい状態が続くということはなく、症状を繰り返しながら1ヶ月ほどで治まります。
まとめ
子供とは違い、非常につらい大人のりんご病(前編)
子供に多いりんご病とは
大人にみられるつらい症状