「卵巣がんについて知って、予防・早期発見につなげましょう(前編)」では、卵巣がんのステージや生存率、また卵巣がんの分類についてご紹介しました。後編では、 卵巣がん の症状や治療法、また予防法などをご紹介します。
卵巣がんについて知って、予防・早期発見につなげましょう(後編)
卵巣がんの症状
卵巣がんは初期において症状が乏しく、知らず知らずのうちに進行していることが非常に多く、発見が遅れがちです。進行するほど生存率は下がっていきます。できるだけ早く発見し治療を開始する必要があります。そのためにも、自分自身でちょっとした身体の異変に気づくことが非常に大切です。
次に示す症状は通常でも感じることがありますが、1つでも1ヶ月で10回前後感じるようであれば早めに医療機関を受診するようにしましょう。
- 腹部膨満感や腹囲のサイズが大きくなる
- 便秘、食欲不振、悪心
- 頻尿
- 腹痛や腰痛
卵巣がんの治療法
卵巣腫瘍の良性と悪性の確定診断は、手術によって病理診断と進行度を確認することによって行われます。また、治療も良性・悪性に関わらず外科的手術が基本となるため、手術中に病理診断の結果をみて、そのまま治療の手術へと移行することになります。
手術による治療法は、良性・悪性、大きさや形により手術の方法が異なってきます。さらに、悪性である卵巣がんにおいては、その種類によっても手術の方法は異なります。
Ⅰ期に発見された場合は、手術によって全ての腫瘍が取り除かれることが多いため、その後は通院によって経過を見ることになります。
Ⅱ期以降であれば腫瘍を全て取り除くことは難しくなるため、手術後に抗がん剤による化学療法や放射線治療を行う必要があります。腫瘍が大きい場合は、手術前にも化学療法が行われる場合があります。
卵巣がんの予防
卵巣がんは早期発見が非常に重要ですが、初期においては症状が分かりづらいため、気付かないうちに進行していることがあります。自身の身体のちょっとした変化に目を向けることと、普段から卵巣がんのリスクを少しでも減らした生活を行うことが大切になってきます。
高脂肪食は卵巣がん発症につながるとされています。まずは低脂肪食を中心とし、野菜や果物から食物繊維やビタミンの摂取を心がけ、バランスの取れた食生活を送ることを意識しましょう。また、バランスがいいからといって、毎日同じものを食べ続けるのではなく、食事内容に変化をつけることも大切です。
食事以外にも、適度に運動をしたり、体を清潔に保つことも重要であり、生活習慣の見直しが卵巣がん予防へとつながっていきます。現在の生活習慣を改善し、少しでも卵巣がんのリスクを減らし、これから先も長く快適な生活を送っていけるよう心がけましょう。
まとめ
卵巣がんについて知って、予防・早期発見につなげましょう(後編)
卵巣がんの症状
卵巣がんの治療法
卵巣がんの予防