PMSとは月経前症候群もしくは月経前緊張症という名前から推測できるように月経前に感じる不快な症状全般を指します。症状は決まったものではなく、人によって違いますし、同じ人でも月ごとに重かったり軽かったりします。
また、症状はひとりにひとつではなく、複数の症状が現れる人もいます。 PMS の 症状 は千差万別です。
PMSの症状は千差万別
辛いのはいつ、どのくらいか
月経中の痛みは月経痛として別に分けられるので、PMSは “月経前”に限ります。症状も時期も期間も人によって異なりますが、重要なことはサイクルがあるということです。つまり、月経と月経の間のある時期に決まった症状が繰り返されるということです。
月経前日のみ、かなりの頻度でイライラする人、月経予定日の数日前から体がむくんでくる人、などのように個人で決まった時期になにがしかの不調を感じる場合をPMSといいます。その長さも一日で済む人もいれば、数日間不調に悩む人もいます。
どう辛いのか、身体編
月経前の数日間、頭痛、腹痛、腰痛がおこるという痛み系が良く知られています。
長期的な不調としては、あるきまった時期から乳房が張って痛む、少しずつ体がむくんできて生理前には体がパンパンになってしまい、屈むと足が痛いという人もいますし、肩こりが酷くなる、胃や胃の裏側が痛む、下痢をするという人もいます。
これらの不調は他の病気でも見られるのでPMSの症状か他の病気の症状かを見分ける必要があります。日ごろから基礎体温と痛みの関係をノートに取っておくことをお勧めします。
どう辛いのか、こころ編
月経が終わって、気分も体もスッキリしたのもつかの間、月経終了後数週間経つとなんとなく憂鬱になってくる、いつもなら気にならないはずのことにもイライラしてくる、なんとなく悲しい気持ちになるなど、こころが辛く感じる場合もPMSの症状です。
生理の前日だけ、急に怒りっぽくなったり、悲しくなって突然泣き出したりするという人もいます。
このような心の状態が生理周期に関係するのか、生理周期とは関係なく起きているのかを見極めることは、うつ病と分けるうえでとても大切なことです。
どうのようにPMSと付き合うか
ある程度PMSの症状が出るのは仕方のないことと割り切り、自分の不調のサイクルをきちんと把握しておき、不調の時期は無理をしないように心がけるのも一つの方法です。親しい友人に自分の症状を伝えてみて、共感しながら乗り切るのも良い方法です。
しかし、頭痛が酷い、下痢をする、お腹が痛いなどという我慢したり、気を紛らわせたりするだけでは乗り切れない症状の場合は薬に頼ることをお勧めします。
PMSの陰に子宮筋腫などの婦人科系の病気が隠れている可能性も否定できないので、薬で症状を緩和する選択をする際には、必ず産婦人科を受診してください。その際に、自分の症状がどのようなもので、どのような周期で現れるのかをまとめたメモなどを持参すると診断の助けになります。
快適な生活をおくるために心掛けたいこと
ストレスをためないことと体を冷やさないことが大切です。ストレスがたまるとホルモンバランスが崩れてしまうので、PMSの症状がひどくなることがあります。
逆に、ストレスを減らせばPMSの症状が軽く感じられることもあります。また、血行を良くしたり、体を冷やさないようにしたりすることもPMSの症状を軽減する助けになります。
冷房などで体を冷やしすぎないように上着やスカーフなどを持ち歩く、飲み物は温かいものを選ぶだけでも体を温めることが出来ます。
最後に、辛い症状は我慢せずに痛み止めを飲むことも快適な生活をおくるうえで一つの選択肢となることを忘れないでください。
まとめ
PMSの症状は千差万別
辛いのはいつ、どのくらいか
どう辛いのか、身体編
どう辛いのか、こころ編
どうのようにPMSと付き合うか
快適な生活をおくるために心掛けたいこと