生理前の頭痛、胸の張り、そしてなんともいえないあのイライラ…pmsってとってもつらいですよね。自分では抑えきれない気分の変調で、ついパートナーに当たってしまい、後悔することはありませんか?生理前だから仕方ないと我慢せず、 pms の 治療 を受けてみてはどうでしょう。
どの治療を受けてみる?pms
pmsの治療法は主に4種類
生理前に出現するさまざまな困った症状は、pmsという病気であり、治療の対象です。
特にイライラがひどい人は、パートナーや家族であれば「生理前だから」となんとか許してくれるかもしれませんが、仕事に影響しては大変ですよね。いちいち「生理前なのですみません」と言うわけにもいきません。
生活に支障が出るような症状がある人は、pmsの治療を受けて、生理前の不調をなくしてしまえば、パートナーとの関係や仕事が今よりずっとうまくいくかもしれませんよ。
pmsの治療法は主に4つあります。ホルモン剤を使う方法、イライラや落ち込みなどの気分の変調に対して抗うつ薬を使う方法、漢方薬でゆっくり治療する方法、その他の対症療法です。
低用量ピルによる治療
そもそもpmsがどうして起こるのか、というはっきりした原因はわかっていません。しかし排卵のない時期にはpmsは起こりにくい、ということはわかっています。そこで、低用量ピルを飲むことで、排卵を一時的に止める方法が一般的に行われています。
低用量ピルは、pmsだけでなく、ひどい生理痛や生理の出血量が多い場合にも効果があります。残念ながらpmsの治療としての低用量ピルは保険適用にならないのですが、生理痛がひどい場合は、月経困難症という病名がつき、保険適用になります。
また低用量ピルはきちんと飲めば100%にかなり近い確率で避妊できます。逆に、そろそろ妊娠したいと思っている人には低用量ピルでの治療はできません。
pmsのイライラに抗うつ薬
pmsが困るのは、何よりも「自分ではどうしようもないくらいの」イライラや気分の落ち込み、強い不安感です。こういった症状に対して、以前は精神安定剤が使われていたのですが、近年はSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)という薬が使われるようになってきました。
SSRIはセロトニンという物質にだけ作用するので、これまでの抗うつ薬に比べて副作用がずっと少なく、安全な薬です。精神安定剤や抗うつ薬というと、くせになる、口が渇く、というイメージがあるかもしれませんが、SSRIにはこういった副作用がありません。
漢方薬を飲んでみる
pmsの治療として、漢方薬を飲んでみる方法もあります。西洋医学の薬と違い、長く飲んでいくうちにゆっくり効果が現れます。体質によって合う合わないがありますが、合う人はしっかり効果がみられます。
また、保険がきくので安価であるのも大きなメリットです。ドラッグストアなどでも購入できますが、保険がきく分、処方薬のほうがかなり安くつきます。
よく処方されるのは「桂枝茯苓丸」という薬で、血行をよくする効果があると言われています。イライラが強い人には「加味逍遥散」や「抑肝散」がよく用いられます。むくみが強い人は「五苓散」が効くかもしれません。
なお、漢方薬には副作用はないと思っている人もいますが、漢方薬もやはり薬であり、副作用が起こります。注意はしておきましょう。
pmsへの対症療法
pmsの症状が限定的な場合や、ピルや漢方薬などによる積極的な治療を望まない場合は、対症療法を行うこともできます。pmsのために毎日薬を飲むのはきつい、という人は対症療法がいいと思います。
対症療法とは、困っている症状に対してだけ治療する方法です。具体的には、困っているのが肌荒れだけ、という場合はビタミン剤で対処します。不眠だけであれば、軽い睡眠導入剤をその時期だけ飲むのも良いでしょう。腹痛や腰痛がひどい場合は鎮痛薬が処方されます。
対症療法のいいところは「pmsが起こる時期だけ治療する」ので負担が少ないことです。飲み忘れを気にする必要もなく、生理が来て症状がなくなれば普段通り過ごせます。
まとめ
どの治療を受けてみる?pms
pmsの治療法は主に4種類
低用量ピルによる治療
低用量ピルによる治療
漢方薬を飲んでみる
pmsへの対症療法