ピロリ菌の除菌は、できるだけ1回で終わらせたいと思われている方がほとんどです。しかし除菌に失敗してしまうという方も少なくありません。そして二次除菌に向けて次は成功したいと考えています。
では、 ピロリ菌 の 除菌 が 失敗 した原因は、一体何でしょうか。その失敗する原因についてご説明します。
ピロリ菌の除菌に失敗する理由とはどのようなものか
ピロリ菌の除菌の失敗とは
ピロリ菌に感染しているということが判明した場合、除菌をすすめられるのですがピロリ菌を除菌するためには次のような方法がとられます。
ピロリ菌の除菌薬を決められた通りに1日に2回、1週間服用するということになります。しかしその成功率は、約70%で、30%の方は除菌に失敗するということです。
1回目のピロリ菌の除菌で失敗すると2回目を実施します。そして2回目で失敗する確率は、10%となります。それでも失敗した場合には、3回目の除菌となります。3回目の除菌は、保険外対象となりますので医師とよく相談して実施した方が良いのかどうか検討してください。
ちなみに4回目の四次除菌というものもあります。しかし1回目でできれば除菌を成功させたいものです。
ピロリ菌の除菌での失敗原因とは
ピロリ菌の除菌に失敗する場合の原因には、どのようなものがあるのでしょうか。
まず多いのが薬を飲み忘れです。ピロリ菌の除菌薬として出されたクラリスロマイシンという抗生物質の薬は、忘れずに飲まないとその薬に対する耐性菌が、できてしまい効果がなくなるのです。一次除菌の時の失敗での理由は、この耐性菌によるものです。
次に喫煙や飲酒が原因になるということもあります。ピロリ菌を除菌するという方は、胃などに潰瘍や慢性胃炎などがある方が多いのです。そのためにそれに関係する症状があり除菌の療法をするという方たちです。
その場合に飲酒などによってさらに潰瘍が悪化し、血管も広がり潰瘍から出血するというようなことも起こります。また薬の成分が、お酒の種類によって変化し副作用が出やすくなるということもあり薬の効果が低下することがあります。飲酒は、できるだけ避けた方が賢明です。
さらに喫煙もその煙に原因となります。肝臓にタバコの煙の成分が影響をして除菌薬を早く分解してしまうという影響が出ます。そのために効果が持続しないということになり、そのことが除菌率の低下につながるということがありますので喫煙もがまんしてください。
そして他の薬との併用も問題です。他の薬をピロリ菌の除菌薬と一緒に飲むと飲み合わせが起こり強い副作用が出るということがあります。そのためにピロリ菌の除菌薬の使用を中止しないといけないということがあります。
問題となる耐性菌による除菌率の低下とは
ピロリ菌の一次除菌で失敗する理由としては、上述した耐性菌によるものが一番多いのです。一次除菌で使用されるクラリスロマイシンという薬は抗生剤です。クラリスロマイシンは、胃腸炎や慢性副鼻腔炎などの病気でも処方され身近な薬です。
年々この薬に対する耐性が上がっておりピロリ菌の除菌率においても2007年には数%の耐性率だったものが現在では、30%の耐性率となっています。
その効果としてピロリ菌の除菌率が下がり以前は一次除菌率が90%を越えていたのですが、現在は70%までに下がっています。
二次除菌を成功させるためには
一次除菌で、もし失敗をした方でその原因がわかっているようでしたら、それを二次除菌の際に注意しましょう。例えば二次除菌の前からピロリ菌の薬が終了する前までLG21ヨーグルトなどを食べることもおすすめです。また喫煙やアルコ-ルを飲むことは控えてください。
特に二次除菌の場合には飲酒は厳禁となります。さらに刺激物やコーヒーなどもやめてピロリ菌の除菌薬を欠かさずにきちんと飲んでください。
まとめ
ピロリ菌の除菌に失敗する理由とはどのようなものか
ピロリ菌の除菌の失敗とは
ピロリ菌の除菌での失敗原因とは
問題となる耐性菌による除菌率の低下とは
二次除菌を成功させるためには