ピロリ菌に感染している日本人の数は、約3,500万人とも言われ ピロリ菌 を 除菌 する成功率というのは、一次除菌の場合で約70%です。
この除菌率を高めるためには、 アルコール を飲むことを控えたほうがよいのですが、なぜアルコール控えたほうがよいのかについてその理由などをご説明します。
ピロリ菌の除菌中にはアルコールをなぜ控えたほうがいいのか
ピロリ菌の除菌では
ピロリ菌の感染率は、若い世代においては2割から3割の感染率なのですが、50才以上では7割から8割の感染率となっています。そしてピロリ菌の除菌では、一次除菌で失敗した場合には、二次除菌を行うようになります。
二次除菌を行なえば、除菌の成功率としては約90%にまで高めることができます。しかし約10%の方は、ピロリ菌の除菌に残念ですが失敗します。
さらに除菌に失敗したということで、三時除菌を実施することはできますが、ここからは自由診療となりますので、全額自己負担で治療しなければいけません。
ピロリ菌除菌は、できれば二次除菌までで成功させたいものです。ピロリ菌除菌が成功するかどうかは、除菌薬の服用をきちんとするということと除菌薬がしっかりと効果を発揮できるようにその効果を薄れさせるようなものを摂取しないようにする必要があります。
除菌中に控えた方がよいものとは
では、ピロリ菌の除菌中に控えるべきものには、どのようなものがあるのでしょうか。
まずアルコール類は、控えるべきです。アルコールの場合には、一次除菌中には、特に控えるようにと言われないのですが二次除菌になると除菌期間中には、控えるようにと指示されます。それは、二次除菌の除菌薬との相性が悪いということが関係しています。
アルコールには、胃酸の分泌を促すという働きがありますので、除菌薬の効果が胃酸によって薄れるということがあります。その点から一次除菌中からもアルコールを控えたほうが良いかもしれません。
アルコールをピロリ菌の除菌中に控える理由とは
医師からピロリ菌を除菌する時にアルコールを控えるように言われる理由としては、次のようなものです。
ピロリ菌を除菌する時には、薬として抗生物質や胃潰瘍の薬、整腸剤などを朝晩に分けて2回飲みかなりの量の薬を服用することになります。そのような時にアルコールを飲むと余分な負担が肝臓にかかることになるからです。
またアルコールを飲んだ時の症状の上に除菌薬の症状が出ると体にかなりの負担が出るからです。それは、アルコールを飲むと肝臓でアルコール脱水素酵素やアルデヒド脱水素酵素の働きによって、本来であれば代謝されていきます。
一般的には、顔面紅潮や発汗、動悸、頻脈、頭痛、血圧低下や悪心そして嘔吐などの症状がアルコールから代謝されたアセトアルデヒドの作用によって出ることがあります。
その上に除菌剤のセフェム系抗生剤などの薬剤を飲むとアルコールを代謝する働きのあるアルデヒド脱水素酵素を抑制することになります。
そして体内のアセトアルデヒドなどの血中濃度が上がることになりますので、一層のこと顔面紅潮や頭痛、動機などの一連の症状が出ることになるからです。
また2次除菌では、メトロニダゾールという薬を使用するのですが、この薬はアルコールの代謝を妨げます。そのためにアルコールを飲むと吐き気や腹痛などが生じることがありますので、内服中は飲酒を中止することが原則となります。
ピロリ菌除菌後のいつからアルコールを飲んでも良いのか
上述しましたが、二次除菌中にはアルコールは禁止ですが二次除菌の終了後、早ければ48時間が過ぎれば飲酒をしても良いようです。しかし我慢していたからと言って、アルコールを飲み過ぎるのは絶対に良くありません。
ピロリ菌の除菌の治療を終了したばかりの時には、節度を持ってアルコールを飲むのも適量にしてください。
飲酒を毎日のようにしていた方にとっては、かなり辛いかもしれませんがピロリ菌の除菌は、1週間程度で終了しますのでその間はアルコールを控えるようにしてください。
まとめ
ピロリ菌の除菌中にはアルコールをなぜ控えたほうがいいのか
ピロリ菌の除菌では
除菌中に控えた方がよいものとは
アルコールをピロリ菌の除菌中に控える理由とは
ピロリ菌除菌後のいつからアルコールを飲んでも良いのか