ピロリ菌は約30年前に発見されました。ピロリ菌は胃潰瘍や胃炎を発症してしまう悪い菌だと言うことがわかり、現在多くの人が除菌療法を行っています。
今回は ピロリ菌 に感染したらどうなるのか、検査方法や 除菌 療法も紹介していきます。
ピロリ菌に感染したら!検査方法や除菌療法も!
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ピロリ菌に感染するとどんな病気になってしまうの?
ピロリ菌が関係している病気は主に3つあるので紹介します。
1つ目は慢性胃炎です。ピロリ菌は胃粘膜で炎症をおこし、感染部位をどんどん広げていきます。放置すると胃粘膜の全体に広がってしまい慢性胃炎となってしまいます。
2つ目は十二指腸潰瘍や胃潰瘍です。昔は治療をしても再発の多い病気だと言われていましたが、ピロリ菌除菌療法を行うことで再発を防ぐことができるようになってきました。
3つ目は胃がんです。ピロリ菌が長期に渡ってお腹の中にいると胃粘膜が痩せて胃がんをおこしやすくなってしまいます。
ピロリ菌の検査方法とは?
ピロリ菌の検査方法を紹介します。
1つ目は内視鏡を使用した検査で培養法、病理検査、迅速ウレアーゼ検査があります。どれも胃粘膜をとってピロリ菌があるかどうかを調べていきます。
2つ目は抗体測定で血液と尿を採取して調べます。3つ目は尿素呼気試験です。検査薬を飲んで呼気を集めて検査します。尿素呼気試験が最も精密度の高い検査と言われています。
4つ目は糞便中抗原測定です。便中にピロリ菌がいないか検査していきます。
ピロリ菌を発見!ピロリ菌の除菌療法とは?
ピロリ菌がいるとわかったら除菌療法を行っていきます。除菌療法と言っても内服治療が主で抗生物質と胃酸分泌を抑制するプロトンポンプ阻害薬を1週間服用していきます。薬を飲むだけで大体80%の方がピロリ菌の除菌に成功しています。
さらに近年では新しい胃酸の分泌を抑制するポノプラザンと言う薬もでていてこちらを服用することで90%の人が除菌療法に成功しています。ただし、薬の飲み忘れをしないようにしましょう。医師の指示通りに服用しましょう。
ピロリ菌の除菌療法に失敗してしまったら!
ピロリ菌の除菌療法は体質でも失敗してしまう恐れがあります。ピロリ菌の除菌療法に失敗してしまった場合は再度薬を服用することになります。再度ピロリ菌の除菌をすると大体90%の人が除菌に成功します。
しかし人によってはそれでも失敗してしまう人もいます。3回目の治療から健康保険が適用されなくなってしまうので、3度目はピロリ菌を除菌する専門の病院でみてもらうことになります。
また、ピロリ菌の除菌療法中はアルコールを飲むことなども禁止されています。保険の範囲内で治療が終わるようにこうした約束を守って除菌療法にのぞむようにしましょう。
副作用はあるの?
ピロリ菌の除菌療法を行うといくつかの副作用がでる可能性があるので紹介します。
1つ目は味覚異常です。食べ物を食べると苦味を感じたり、中には金属の味がすると言う人もいます。
2つ目は下痢や軟便がでることです。これはピロリ菌除菌療法で使用される薬で腸内細菌のバランスが崩れたり、腸管を刺激されることからおこると言われています。
中には発疹や痒みなどのアレルギー症状がおこる場合もありますし、発熱や、腹痛を感じる人もいます。症状が酷くなっていく場合はすぐに服用を中止し、病院を受診してください。
自分で勝手に薬の量を減らしたり、薬を飲む回数を減らすなどの行動はやめましょう。病院に相談して医師の判断をあおいでください。
ピロリ菌の除菌療法は指示通りに行いましょう。
ピロリ菌は多くの人が持っている菌です。多くの人が治療をしています。必ず医師の話をよく聞いて治療をするようにしましょう。
まとめ
ピロリ菌に感染したら!検査方法や除菌療法も!
ピロリ菌に感染するとどんな病気になってしまうの?
ピロリ菌の検査方法とは?
ピロリ菌を発見!ピロリ菌の除菌療法とは?
ピロリ菌の除菌療法に失敗してしまったら!
副作用はあるの?
ピロリ菌の除菌療法は指示通りに行いましょう。