「赤ちゃんに母乳をあげても何だか赤ちゃんが満足した様子を見せない」や「最近少し胸の痛みを感じる」など授乳障害を抱えているママたちも少なくありません。赤ちゃんに与える母乳を作り出す胸の問題は放置しておくことは非常に心配です。
今回は 乳腺炎 を紹介します。
激痛の人も?!高熱で苦しむ前に積極的に乳腺炎の予防を!
乳腺炎の症状とは?
母乳は赤ちゃんが乳首を吸うことによって乳房内の乳管という管を通って乳首にある乳口と呼ばれる出口から出されます。乳口は1つの乳首に10個程度あるといわれています。主に乳腺炎は母乳が通る管、いわゆる乳管が詰まることによって発症します。
初期症状としては、赤ちゃんがいつまでも乳首を加え続けたり満足せず泣き続けることが多くなるなどがあって母乳の出が悪くなったことに気づかされます。
一般的に乳房にしこりができて発熱や乳房の痛み、乳房が赤く腫れるなどの症状が出ますが、症状の出方の強さも人それぞれで中には高熱に苦しんだり、激しい乳房の痛みに襲われる場合もあるようです。
多くの場合は食事を始めとした生活改善に努め、母乳マッサージをすることで症状は改善されてくるといわれています。
しかしそれはあくまでも細菌感染が原因でない場合に限ります。細菌感染をともなう乳腺炎の症状の多くは強く出る可能性も高く、病院での治療が必要になります。
重症化すると入院をして点滴や乳房内の膿の切開が必要になります。症状は悪化していくこともありますので軽い症状だからと自己判断で終わらせず、一度病院で診てもらうことをお勧めします。
乳腺炎になる原因とは?
母乳は血液からできています。乳房の中で運ばれる段階で血液が乳腺内で乳汁に姿を変えるのです。そのため赤ちゃんの口に入る母乳のもととなるママの血液はきれいである必要があります。
普段から糖質が多く高脂肪の食品を多く摂取する人は、母乳を作り出すための血液がドロドロになってしまいます。ドロドロの血液は母乳が運ばれる乳腺を詰まらせやすくしてしまいます。乳腺炎の原因には食生活の影響が非常に大きく占めているということなのです。
また母乳をあたえる際に左右どちらかの胸ばかりから与えたり抱き方も常に同じ場合、乳房の中にある何本もある乳腺の中でも使われる乳腺とほとんど使われない乳腺ができてしまいます。
そのため母乳が流れる機会が少ない乳腺ができてしまい母乳が固まって結果的に詰まりやすくなって乳腺炎を引き起こしてしまいます。
乳腺炎を予防するためには?
乳腺炎の原因の中で食生活の見直しは非常に重要になります。避けた方が良いといわれている糖質が多く高脂肪の食品とはどのようなものがあるのでしょうか。
乳製品や脂肪分が多く使われている洋菓子、揚げ物をはじめとした脂っこいもの、高カロリーのファストフードなど主に欧米化した食事は日本人の体にはさまざまな悪影響をもたらす可能性があります。
また食事改善は糖質が多く高脂肪の食品だけを避ければよいのではなく、良質な母乳を作り出すためには栄養のバランスも保たなければなりません。そのためには添加物が多く含まれているスナック菓子やインスタント食品などの摂取も極力避けるようにしましょう。
赤ちゃんにとって離乳食が開始されるまでの間はママの母乳が一番の栄養源となります。赤ちゃんの順調な成長を考える上でも、母乳のもとである血液をきれいなものに作り上げるために積極的に食生活の見直しを図るよう心掛けしましょう。
食生活の見直しのほかに胸のマッサージ、いわゆる母乳マッサージも重要になります。乳腺は誰にでもあるものです。しかし赤ちゃんが母乳を飲むための吸引力だけでは十分に乳腺を発達させることは難しいものです。
不十分な吸引力のままでは乳腺に詰まりができてしまい乳腺炎を引き起こすことになってしまいます。乳房をマッサージすることで適度に刺激が与えられてバランスよく全ての乳腺から母乳が出やすい状態になります。
できる限り母乳をあたえる前に毎回母乳マッサージをすることが有効的な予防法になります。自己流のマッサージではまんべんなく乳腺を発達させることは難しい場合もあるため助産院や母乳マッサージ専門施設で指導を求めることも一つの手段です。
またそれ以外にも育児への疲労やストレスも乳腺炎の大きな要因の一つとされていますので、極力休憩をとったり十分な睡眠を心掛けるようにしましょう。
まとめ
激痛の人も?!高熱で苦しむ前に積極的に乳腺炎の予防を!
乳腺炎の症状とは?
乳腺炎になる原因とは?
乳腺炎を予防するためには?