女性特有の癌である乳癌ですが、自分で異変に気付くことができる病気です。早期発見をし、早めに治療を受ければ完治する可能性が高いといわれています。 乳癌 は早期発見が大切ですので、 初期症状 について理解を深めましょう。
乳癌の初期症状を知り、乳癌検診を受けましょう
乳癌とは
乳癌は、40~50歳代の女性に多くみられます。女性の癌のなかで最も患者数が多く、年々増加している病気です。
乳癌は女性ホルモンの一種であるエストロゲンが関係しています。初潮年齢が早い、閉経年齢が遅い、出産経験がない方はエストロゲンの分泌が多く、長くさらされている期間が長いので注意が必要です。
また、エストロゲンは脂肪細胞を作り出すため、肥満の方は適正体重の方よりも乳癌のリスクが高まります。
その他にもピルの使用や閉経後のホルモン補充療法を受けている方、習慣的な喫煙や飲酒も乳癌の発症に影響があります。
乳癌の初期症状とは
乳癌の代表的な自覚症状として、①乳房にしこりがある。②乳房にくぼみができる。③乳房が腫れてきた。④乳頭から血性の分泌物が出る。⑤手を上げた時にひきつられる感覚がある。⑥乳房に痛みや熱がある⑦左右の乳房にずれがある。⑧倦怠感がある。
このように自分の目で見て分かることが多く、健康な状態と違っていることが分かるため、違和感を感じたらすぐに診察を受けるようにしましょう。
乳癌は、早期発見をして治療が受けることができると90%以上の方が完治します。早期発見できれば助かる可能性の高い病気といえます。
乳癌を発見するには
目で見える症状が多いため、セルフチェックを習慣化するとよいです。
力を抜いて鏡の前に立ち、左右の乳房にずれはないか、へこみがないか確認します。その時、乳房からの分泌物がないかを見ます。
しこりのチェックは、お風呂で片手を頭の後頭部に置き、もう一方の片手に石鹸をつけて滑らせるように動かしてみて、しこりがないかを確認します。反対も同じようにして確認します。このようなセルフチェックを毎月に1度を目安として行います。
セルフチェックだけではなく、早期発見のためにも乳癌検診を受けることが大切です。乳癌を発症した方は、乳癌検診を受けていないケースが多いため、40歳以上の女性は1年に1度は必ず超音波検査を受けて、2年に1度はマンモグラフィー検査を受けるようにしましょう。
乳癌を予防するためには
乳癌を予防するためには、乳がん検診を受けることが大切ですが、日常生活でも自分でできる予防法があります。
大豆に含まれるイソフラボンの成分には、乳癌の原因となるエストロゲンを抑え、乳癌予防に効果があります。イソフラボンには、女性ホルモンのバランスを整えるはたらきがあります。
イソフラボンは豆腐や納豆、味噌に多く含まれており、このような大豆食品を毎日食べることで、乳癌リスクが約20%低くなるという報告があります。
定期的に体を動かすことで乳癌の発生率を下げる効果があります。ウォーキング程度の簡単で習慣として長く続けられる運動が良いです。
また、ストレスも乳癌発症のリスクに影響していることから、仕事や人間関係でのストレスを解消するためにもウォーキングなどの軽いスポーツから始めてみましょう。
喫煙や飲酒をしている方は乳がんの発症リスクが高くなります。喫煙している方は禁煙することに努め、喫煙していない方でも受動喫煙をしないように心がけましょう。飲酒は適度な飲酒を心がけます。ストレスが溜まって飲酒をすると飲み過ぎの原因となるので気をつけましょう。
規則正しい生活や質の良い睡眠、バランスのとれた食事という健康習慣を保つことで、女性ホルモン環境を整えましょう。
まとめ
乳癌の初期症状を知り、乳癌検診を受けましょう
乳癌とは
乳癌の初期症状とは
乳癌を発見するには
乳癌を予防するためには